その不調はストレスかも

今感じているストレスの原因は何でしょうか?

私、まるの記憶に残るストレスは、婚姻時代に受けた元夫からのモラハラと、離婚後、実家で生活していたころの実母との関係だったかなと思います。

離婚前、毎晩元夫が帰ってくるのが苦痛でたまらなかった。毎朝、私が作っておいた料理を元夫が捨てたものを処理するところから一日が始まるのも、腸が煮えくり返るくらいのストレスでした。今回は、そのストレスについて。

ストレスって誰しもが感じている、「あって当たり前のもの」だと思うんですが、それによって実は怖い体の変調が起こることなどは詳しく知らない。何となく、「それ、ストレスが原因なんじゃないの?」って言ったりするけど確証はないし、よほどのことがないとストレスで病院にかかろうと思わない。そもそもストレスを感じたときに受診するのって何科なの?

今回は、そんな長い付き合いのストレス、よく知っているのに実は知らないストレスについてです。

ストレスはいいストレスと悪いストレスがある

一概にストレスという言葉を、悪いことだ!と決めるのは間違い。「仕事で大きな案件を任されて、ストレスなんだよね」という人がいたとして、そのことをその人がどのようにとらえているのかによって、いいストレスとも悪いストレスとも言えるからなんです。

「仕事で大きな案件を任せてもらった!ステップアップのチャンスだ!」と考える人なら、このストレスをいいストレスにするでしょう。

「仕事で大きな案件を任されてしまった!責任がのしかかってきそうで嫌だなあ」と考える人にとっては、このストレスは悪いストレスになるかもしれません。

ストレスを受ける人の性格によって、そのストレスはいいストレスにも悪いストレスにもなるんです。いいストレスにできたなら、ストレスのおかげで自分が成長できたりして、自己成長のためのありがたい要因になったりもするんです。何となく、心当たりがありませんか?

私達にはストレスから身を守る、生体反応プロセスが備わっている

悪いストレスを感じた場合でも、私たちの体には、ストレスから自分自身を守るための生体反応プロセスが備わっていて、自分で自分を守ろうとするのだそうです。

そのプロセスは図にするとこんな感じ。

ストレスに対する生体反応プロセスを図解しました
画像は独自に作成

ストレスを感じて、最初に起こる変化は「情動変化」といって、不安や怒りを感じたり、怖いと思ったりという気持ちの面に表れます。これはすごくよく分かりますよね。主婦たるもの、日々色んなストレスとお付き合いしていますもんね。

その次に生じる変化が、体への変化。動悸がしたり、息苦しさを感じたりとこうなるとちょっと心配です。

更に進むと、行動にも変化が見られます。焦っている人が煙草をスパスパ吸っているような描写、昔の漫画やドラマにありましたよね。ストレスの兆候だったんですね。

生体反応プロセスで守り切れないようなストレスを感じ続けたとき、体に変調が起きることがある

生体反応プロセスで、人は自分に降りかかるストレスから自分自身を守ろうとします。でも、長いことストレスにさらされ続けたり、プロセスでは守り切れないような大きなストレスに見舞われたとき、体に不調をきたすことがあります。

代表的な変調にはこんなものがある

代表的な体の変調を見てみましょう。

ストレスが原因で起こる主な体の症状
全身症状疲れやすい、体がだるい、気力がわかない
筋肉系症状肩がこる、首がこる、手足がだるい、関節痛、偏頭痛がする
感覚器系症状目が疲れやすい、めまいがする、多汗になる、音に対して過敏になる
睡眠障害寝つきが悪い、眠りが浅い、早く目覚め再び寝付けない、夢ばかり見て寝た気がしない
循環器系症状心臓がドキドキする、胸が痛くなる、脈がとぶ
消化器系症状食欲不振、胃がもたれる、吐き気・嘔吐、よく下痢をする、便秘になりやすい

沢山ありました・・・。なんか、いくつか身に覚えのあるものがあるなあ。

どこから変調が現れるのか?

ストレスが原因で表れる体の不調がたくさんあることが分かりました。なんだか、なんでもありますね。ちょっと怖い。

ゴリゴリにストレスがたまったときに、どこから不調を感じるか?それは、その人の弱いところから。胃腸が普段から弱かったりする人なら、ストレス性の胃腸炎なんかになってしまうことがあるわけです。

普段から、自分の弱いところを把握しておくといいかもしれませんね。

不調は主に3つに分類され

体に起こる不調は、主に下の3つに分類されます。

心身障害

まずは心身障害。これ、範囲がすごく広くて、「 心理的・社会的な因子が密接にかかわって起こる体の病気のこと」だそうです。広い。

この、心身障害の原因となる心の要因は、 「欲求不満」と「心理的葛藤」の二つが代表的だそう。うーん、まだ広い。ほかの二つを見てから心身障害を見た方が分かりやすいかも。

下の二つに含まれないような不調を、心身障害と考えるのがよさそうです。としても、やっぱり広いな。それだけ、ストレスが原因で、人はどのような病をも発症してしまうということなんですね。

気分障害

気分障害の代表的な疾病は、うつ病や躁うつ病。 憂うつに感じたり、悲しい、悲観してしまう、イライラするなど、強い抑うつの気分や、物事に対しての意欲の低下などが特徴的な基本的な精神症状と、 「睡眠障害」「食欲不振」の体の症状がほとんどの人に現れるそう。

先に表で、全身症状や睡眠症状が、このあたりにつながってくるのですね。

私の身の回りにも、ストレスが原因でうつ病になり、職場を去っていった人がいました。うつになってしまうほどストレスをため込み続けてしまうのって、怖いです。

不安障害

そして、不安障害。 極度の不安が終始つきまとい、日常生活や社会生活にも支障をきたしてしまう障害です。心配性と違う点は、心配に感じるその度合い。「堪えがたいほど」と感じるようなら不安障害を疑った方がいいんだそう。

ストレスが原因かどうかはどうやって見分けたらいいの?

ストレスで、人間は心だけではなく体にも不調を起こしてしまうのだということは分かりました。でも、それでも「あ~~、ストレス感じるわ。病院行こ。」って、なかなかならないのが現状なのではないでしょうか?

でもできるなら、足をひねっちゃったり熱が出ちゃったりして病院に行こうと思うみたいに自然に、ストレスが最近大きいから病院に行ってみようと思えたら、先に述べたような障害を引き起こさないで済むケースが増えそうですよね。とはいっても、いざストレスで病院て、何科に行ったらいいのか分からないなんてことありますよね。

まずは内科やそれぞれの症状にあった科に行ってみる

まずは内科に行ってみよう

自分が何科に行ったらいいのか迷ったら、まずは内科。内科でありのままを相談すると、「この科にかかってみるといいですよ」というのをアドバイスしてくれます。

この時、「ストレスのせいではないかと思っている」ことにばかり集中してしまわず、体に表れている症状をそのまま伝えてみるようにしましょう。

治療を受けても症状が改善しない場合

内科もしくは内科で紹介してもらった科での診療を受け、治療をしたにも関わらず症状が改善しない場合、あきらめずに心療内科や精神科を受診してみるのがおすすめだそうです。

そんな悠長なこと言っておれるか!今辛いんじゃ!という場合、とりあえず心療内科に行っちゃえ!というのも手ですよね。心療内科、精神科と聞くと、ちょっと構えてしまう?行ってみると全然他の診療科と変わりなく、気軽に入れます。モノは試し。行ってみましょう。

ストレスの原因を取り除けるか

ストレスを解消する方法って、色んなサイトや本などで知ることができます。実践しやすいことも多いです。でも、家庭内のモラハラとか、職場の人間関係とか、ストレスの要因が他者で、しかもその他者が自分のために考えを改めてくれないような場合には、どんなに自分自身がストレス解消を試そうと、ストレスの根本はなくならないんですよね。だから、ストレスの原因を取り除くって、難しいと感じる人が多い。

私もその一人で、困ったなとずっと思っていました。でも、結婚も、実家での同居も、「えいや!」と自分が腹を決めてしまえば解消できることなんですよね。辛いなあ、嫌だなあと思ったら、そこから逃げることを考えてもいいと思うんです。そのためにも、病院に行ってみるのはもしかしたら何かの一歩になるかもしれない。軽い気持ちで行ってみてほしいです。

読んでいただいてありがとうございました!

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