シングルマザーが受給できる手当を知ろう!
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現在、年間で結婚するカップルの数は約660万人。対して、離婚するカップルの数は200万人。実に多くのカップルが離婚を選択する時代。

離婚の理由は実に様々ですが、DVやモラハラのように、相手方から肉体的、精神的に苦痛を強いられているような場合にはできるだけ早く離婚を成立させて安心したいものです。

とはいえ、「今の自分の収入だけで子供を養っていけるのかしら?」、「子育てしながら仕事もして、生活していけるかしら?」など、離婚後の生活に不安を抱く人が多いのも事実。

今回は、シングルマザーが受給できる手当を整理してみます。

シングルマザーが受給できる手当はこんなにあります

シングルマザーが受給できる手当はこんなに!

まずはシングルマザーが貰えるかもしれない手当を見ていきましょう。これは自分に該当するかな?と思うものをメモするなどしておくと考えやすくなります。

シングルマザーが受給できる手当:児童手当

最初からシングルマザー限定の手当ではありませんが、まずは児童手当。一定の所得制限はありますが、多くの世帯が受給している、子育てのための手当です。

3歳未満は月額15000円、3歳以上は月額10000円と、定額での支給となっています。

児童手当は今ももらっているよ、という人が多いのではないでしょうか?

シングルマザーが受給できる手当: 児童育成手当

児童育成手当は東京都の制度名。18歳未満の児童を扶養する、離婚や死別でシングルマザー(ファザー)になった人や、婚姻せずに子育てしている人などに支給されます。所得制限が設けられていますが、児童扶養手当に比べてボーダーラインが高く設定されていて、もらえる人が多いのが特徴。

受給金額は一律で月額13500円であることが多いようですが、自治体によって多少の誤差があるそうなので、お住まいの行政に問い合わせが必要です。また、児童育成手当には毎年の現況届が必要です。

シングルマザーが受給できる手当: 児童扶養手当

シングルマザーの手当、児童扶養手当

児童扶養手当は、離婚や死別、未婚などでシングルマザー(ファザー)として、18歳未満の子供を養育する場合で、一定の所得未満という条件を満たしたときに、約42900円から約10120円の間で支給される、子育てのための手当です。額を「約」と表現しましたが、自治体によって、数十円の差が生じるようです。詳しくはお住いの行政にお問い合わせください。

また、児童扶養手当については、別の記事で詳しく書いています。良かったらそちらも読んでみてください。

「児童扶養手当って何?シングルマザーが受給申請できる手当を正しく知ろう」を読む

シングルマザーが受給できる手当: 上下水道料金減免

児童扶養手当を受給している東京都内在住の世帯は、上下水道の基本料金が免除されます(例外あり)。児童扶養手当受給が条件ですので、児童扶養手当の受給が修了した場合はこちらも終了となります。

シングルマザーが受給できる手当: 公共交通機関の割引制度

児童扶養手当を受給している世帯の人がJRを通勤で利用する場合、およそ3割引きの金額で定期を購入することができます。また、東京都内の方であれば、都営地下鉄の乗車料金が免除となります。ただし、世帯に1名と限られます。

シングルマザーが受給できる手当: 粗大ごみの手数料免除

児童扶養手当を受給している世帯の人が粗大ごみを出そうとする場合、申請をすることでその費用が免除になる制度です。ただし、年間で利用できる回数に制限があります。

シングルマザーが受給できる手当: 住宅手当

住宅に関する手当は、どの行政でも受けられる手当ではありません。一定の所得条件を満たした場合に、家賃の一部や、保証会社を使用した場合の費用の一部を助成してもらえるというように、制度の内容も行政によって異なります。また、制度の名称も行政によってマチマチで、さらには支給されるタイミングも行政により異なります。

もし、引っ越しを控えていて、住宅関連の手当がある行政への引っ越しの可能性がある場合は確認してみましょう。関東で住宅手当がの支給が何らかの形である行政の一例は下記の通りです。

  • 東京都武蔵野市
  • 東京都東久留米市
  • 東京都国立市
  • 千葉県浦安市
  • 神奈川県厚木市
  • 神奈川県鎌倉市
  • 神奈川県大和市
  • 埼玉県蕨市


シングルマザーが受給できる手当: ひとり親家庭等医療費助成制度

ひとり親家庭等医療費助成制度は、定められた金額よりも所得の低いひとり親家庭で、18歳未満の子を養育している場合に、医療費の自己負担分の全額または一部を助成してもらえる制度ですお子さんが3人までの場合は所得制限限度額の設定が児童扶養手当と同額ですので、児童扶養手当が受給できるならばひとり親家庭等医療費助成制度も受給できると考えて良さそうです。

シングルマザーが受給できる手当: 子供医療費助成

子供医療費助成制度は、シングルマザーだから受給できる手当ということではなく、15歳になってから最後の3月31日までのお子さんがいる家庭に権利のある子供の医療費助成に関する制度です。多くの市区町村で子供医療費助成制度が採用されていますが、自治体によって内容には少々差があるようです。

東京都内で見てみると、23区は大体の区で親の所得制限は設けられていませんが、都下では市町村によって所得制限を設けているところも。また、保険が適用となる治療であっても、入院のような場合、全額免除とならない場合もあるようです。

シングルマザーが受給できる手当: 特別児童扶養手当

特別児童扶養手当は、20歳未満で身体や精神に障害のある子を養育する親に支給される手当で、シングルマザーだけの制度ではありません。所得制限あり。

シングルマザーが受給できる手当: 生活保護

生活保護は、母子家庭だけの手当ではありません。資格や能力を最大限に活用しても生活に困窮してしまう場合に、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、生活を助けてあげますよ、という制度です。ドラマでなんだかそんなのやってましたね。

生活や住宅、教育に医療など、各項目補とに金額が決められて毎月支給を受けることができますが、近年の生活保護の不正受給などの問題は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?受給には厳しい審査があるようです。

受給できる手当をまとめて、離婚後の生活費をシミュレーションしてみよう

離婚後の生活費をシミュレーションしてみて

シングルマザーが受給できる可能性のある手当はかなりの数があることが分かりましたね。大変なことも多いシングルマザーだけど、こうした手当のおかげで私も本当に助けられました。

では、私ことまるの場合で、離婚後の手当受給について、事例を見てみましょう。

離婚経験者のシングルマザーの事例:実家住まい編

私は結婚当時仕事をしていました。離婚調停を準備する段階で、調停のために不都合があるかもということで転職をするまでは営業職で、そこそこの収入がありました。が、急遽で転職した派遣の事務職は、住まい近くの田舎での仕事だったこともあって、転職補の年収としては営業時代の半分。

そして別居当時の住まいは実家。埼玉県の中でも田舎と呼ばれるところです。

この条件でもらえる手当は、児童手当のみ。月額10000円が4か月分、年に3回振り込まれました。とってもありがたかったですが、先に述べた通り、転職をして、年収が半分になっていたということで、困ることがありました。

それは、保育料。保育料は前年の世帯の収入に応じて算出されます。結婚時代、共働きをしていて、しかも私自身もそこそこの収入を得ていた我が家は、田舎の保育料でしたが、月額で42000円程度の支払いを余儀なくされました。

また、実家に50000円入れていたことと、住んでいないのに元夫が居座っていた夫婦共有名義の戸建てのローンの持ち分の支払いもあり、さらには学生時代の奨学金返済も。毎月のお給料はそのあたりの支払いで大体消えていきました。

離婚経験者のシングルマザーの事例:賃貸住まい編

次に、実家を出て息子と二人暮らしするようになってからの事例です。

実家を出るにあたり、手当の充実している東京都内に引っ越しをしました。仕事も同時に替えることになりました。これはわざとではありませんが(^^:)

元々収入が低くなったとは言っても、フルタイムで仕事を続けていましたから、児童扶養手当は全部支給にはなりませんでした。児童扶養手当の申請時、年収の一部に営業時代の高かった収入が組み込まれるタイミングだったのもあって、もらえた児童扶養手当は月額約12000円。それでもとってもありがたく感じました。だって、年間にしたら144000円もの金額を助けてもらえるんですよ!親より、ましてやモラハラ元夫より、本当に頼りに感じました。

更に東京独自の制度である、児童育成手当も受給させてもらえました。月額13500円。年間で162000円。先ほどの児童扶養手当と、月額10000円の児童手当を全部合わせると、年間で426000円!!こんなに心強い味方ができたことは、結婚したその瞬間から考えてもありませんでした。あ、離婚でお世話になった弁護士さんが同じくらい頼りになったなあ。頼れるレベルが弁護士レベルってことですね。すごいぞ、助成金。

更に、都内で仕事を得たことで、都営線の無料乗車券を発行してもらうことができ、定期代が浮きましたし、上下水道料金の基本料金が免除となり、2か月で4000円免除となりました。二人暮らしの我が家は、お風呂も一緒に入っていましたし、水道料金が4000円を超えないことも多くて、実質ずっと無料でありがたかったです。

更に、児童扶養手当の受給ができたことで、ひとり親家庭等医療費助成制度も利用することができましたから、当時困っていた貧血の治療で婦人科を受診するのも躊躇せずに通院できました。あれがなかったら、医療費を気にして病院に行かず、余計に体調を悪くしていたかも。

ついでに言いますと、粗大ごみの処分手数料の免除も一度お世話になりました。捨てたものの本来の処分費用は約1000円。申請はちょっぴり手間でしたが、これもありがたいなぁと思いましたよ。

まとめ

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私の例では、実家から自立してからの方が受け取ることができる手当が増え、助かったなと記憶しています。実際、額面もかなり違いましたね。私はずっと仕事を続けていたので、児童扶養手当の受給額が低めでしたが、それでも本当に本当に助かりました。母子家庭が自立していくための制度、作ってくれた国や都に心から感謝しましたよ。

いかがでしたか?母子家庭が貰える可能性のある手当を把握して、離婚後、もしくは自立後の生活を考えてみてくださいね。

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