貧困から抜け出したと感じた話

この前、「あ、もう我が家は貧乏じゃないな」って思える瞬間がありました。そんなに収入が増えたということはなくて、今も節約生活は続いています。だから、お金持ちになったという話ではありません。本当にちょっとしたことだけれど、心とお財布に余裕が生まれたことを感じた、小さなエピソードをご紹介します。

我が家は貧乏だった

無職で実家から引っ越しをした

母子家庭として私と息子が私の実家を出て二人暮らしを始めたとき、私は無職でした。就職活動をしながらの生活は、貯金が日々減っていくことへの焦りがすごくあって、気持ちが休まらない日々でした。

だから当時、すごく「我が家は貧乏だ」と思っていました。できるだけ生活を切り詰めて、とにかく出費をしないように気を配りました。息子と公園に行くときには必ずお弁当を持参し、外食や買い食いをしなくて済むようにしていましたし、毎日の食事は常に材料費を一人150円くらいまでと設定していました。

家財道具をすべて新しく購入した

家電を一式買いそろえました

無職に加えて、引っ越し当時家財道具を一式すべて新調しなくてはならず、賃貸の初期費用と家具家電で大体50万円くらいを支出。「私無職なのにこんなにお金使ってる!」とブルブル震えたのを覚えています。

というのも、離婚時に本来は行われるはずの財産分与が我が家では行われなかったので、私はそれまでに集めた家電や独身時代から大事にしていた家具をすべて失ってしまったんです。なぜそんなことになったかというと、元夫が私への当てつけで、共有財産をすべて捨ててしまったから。当時は悲しかったですが、よく考えると人への嫌がらせのために家の中のもの全部捨てるって、ものすごいモチベーションですよね。ある意味すごいと思います。

とにかくそんなわけで、私は無職の上に結構な額の支払いをして、新しく家財道具をそろえることになったんです。

倹約生活の中で見つけた楽しみ

無職で始まった我が家の母と子二人での生活。無職状態からはすぐに脱出することができ気持ちの焦りはなくなりましたが、とにかく収入が低くて・・・。だからとにかく倹約生活を心がけていました。

購入できるのは必要最低限

お金を使うのって楽しいですよね~~!!お買い物最高!!

でも、当時は本当にできるだけ買い物をしないように、お金を使わないようにしていました。だから、購入するのは絶対に必要だから買わないとダメ!というものだけ。買わなくても何かで代用できるものは全部諦めていました。

例えば、飲食用品で言えば、醤油とみりんで作れてしまうめんつゆは買いません。唐揚げ粉のような、専用の粉も買いません。カットされたお野菜もちょっと高くつくので買いません。

食べ物関係以外では、クイックルワイパーのシートなどは着古したTシャツを切ったもので代用できるので買いません。ぞうきんも同じ理由で買いませんし、収納用のボックスなどもきちんと畳んで押し入れに入れることで買わずに済ませていました。

セリアのお皿がかわいくて幸せ!

そんな感じであらゆるものを「買わなくていい方法」を模索していた倹約時代、楽しかったのがセリアでの食器の買い物!!も~、あそこは天国です!

食器は必要最低限買わないといけないものとして買ってOKと考えていたので、本当に繰り返し通っては、ちょっとずつちょっとずつお買い物を楽しみました。例えば、「今日はお茶碗だけ」「今日は小皿だけ」みたいに、二人暮らしだから、1種類のお皿を2枚ずつ、小分けにして何度も買いに行っていました。

セリアの食器にはとっても助けられました
今も絶賛お気に入りなセリアのお皿

セリアの食器、今見てもとってもかわいい!大好きなお皿です。使い勝手のいい、どんなメニューにも合うようにと決めたから本当にシンプルなプレートだけれど、このお皿を買うときの「これは買っていいんだ!」という嬉しい気持ち、4年たった今でも覚えています。そして今ももちろんスタメン選手として使っています。

セリアの食器って、インフルエンサーが使っていたりして、「切り詰めているから100均の食器を使っているんですよ」という雰囲気がないのが本当に嬉しいんですよね。今も新しい商品が出るとインスタなんかで紹介している人がいますよね。そうゆう人と同じ店で食器を買いました(100均ですけどね)というのが随分とあの頃の私の情緒を支えていたように思います。

あ~、大好き!セリア!!ありがとう!セ~リ~ア~♬

私が貧困から抜け出したと感じたのは?

そんな生活をしばらく続け、派遣社員で入社した会社で正社員になり、収入もほんの少し増え、15年間支払い続けた奨学金が完済となり・・・というように、少しずつ少しずつ、我が家の生活は上向いてきました。

世間一般のご家庭に比べたら相変わらずの貧乏だし、節約生活もゆるく続いていますから、そんなに大きく何かが変わったということはありません。

それでも、最近思うようになったんです。

「ああ、うちはもう貧困家庭じゃなくなったな」って。

100均ではない食器を買った時

100均じゃないお皿を買えた喜びはひとしお
お安いけれど、「100均じゃない」お皿を買うようになった

それは、外食を楽しめるようになったことや、自分のお洋服を買い足すこともできるようになったことなどももちろん理由なんですが、一番強く感じたのは、100均じゃないお皿を買おうと思った時。

100円均一の食器には、いわゆる大皿の類はありません。ラーメン用のどんぶりなどもあまり見かけません。そのような食器を雑貨屋さんで見つけて、迷いに迷ってついに購入したんです。即買いは勇気が出なくて、3回通ってやっと決めました。

別に高い食器じゃありません。1000円もしないお皿です。量販店のです。それでもいいの。100均で大喜びしていたあの頃の自分が知ったら、きっとすごく喜ぶと思います。

小さなことだけど、心と財布に余裕ができたことを実感

必要最低限しか買い物しないと決めていたあの頃、「お皿を持っているのに更にお皿を買う」なんて、本当の本当に考えませんでした。考えないようにしていたからです。それが、デザインとか形とかで「ほしいな」と思って、それを購入できる。

多くの人にはそれは当たり前のことです。でも、無職で再出発した我が家にとっては、小さくも大きな進歩。倹約生活を乗り越えて、ちゃんと生活が安定したんだなって実感できてすごく嬉しいです。

まとめ

できたらこの記事が、今現在倹約生活をしているという人の目にとまる機会があるといいな。本当に大したことないことだけど、今より先、頑張っていたら生活は安定していくよ。そのことを伝えることができたら嬉しいです。

正直、我が家は今色々大変なことを抱えています。私乳がんだし、息子発達障害かもしれないし。でも、この4年間、私と息子は地道に頑張ってきたんです。だから今がある。今の暮らし、気に入ってる。これまでと同じように、ちゃんと一つずつ向き合って、一つずつ乗り越えていけば、更にちょっと素敵な暮らしが待っている。そんな確信があります。

これからも頑張ろう!シングルマザー!

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