ステージゼロの乳がんでホルモン剤治療を続けてきた私、シングルマザーのまる。
この度、いよいよ癌を取り除く手術を受けるために入院しました。
入院生活を1日ずつレポートにしています。今回は3日目。いよいよ手術当日です。
目次
入院レポート(入院3日目 手術当日)
いよいよ迎えた手術当日。特に眠れないということもなく、ぐっすり寝て気持ちよく起床。
こうゆうとき、鈍感に生まれて良かったなと思います。
手術開始予定時刻は正午
私の手術予定時刻は正午。それまでは何も予定がないのでゆっくり過ごします。
すでに禁食が始まっているので朝食はなし。運動していないだけに、特にお腹が空いて辛いということもなく、朝の情報番組を見たり、手術後の段取りを確認したりして過ごします。
当日は朝10時からお水も禁止
当日は禁食に加えて、朝10時以降は水分も摂取できなくなります。
病院内でもマスクを着けているので、のどもそんなに乾かないんですよね。でも、10時直前にコップ一杯のお水を飲んで、水分チャージ!
同室の方が先に手術。私はそのあと。
同室の向かいのベッドの方が、同じ日の朝一番に手術で、私はそのあと。
その方の手術が延びるようだとちょっと遅れるかもと事前に言われていました。延びるってことは手術が何かしらてこづっているってことだから、どうか遅れないで!って念じていました。
でも念は届かず、12時になってもお呼びがかかりません。ドキドキする!
予定時刻から遅れること1時間で手術開始
結局遅れること1時間。午後1時手術開始と看護師さんが知らせに来てくれました。
12時半から準備開始。術着の浴衣に着替えて、弾圧ソックスというハイソックスを履いて手術室に向かいます。
手術室までは歩いて行って、帰りはベッドに乗って運んでもらいます。
手術室に入ると、ドラマで見るような手術台が部屋のど真ん中にドーン!と鎮座していて緊張が高まります(><)
右手の甲に点滴用の針が刺され、酸素マスクを取り付けてもらいます。
麻酔の点滴が始まると、針が刺さってる右手がちょっとピリッとしますからね。深呼吸を続けていてくださいね。
そう優しく言われて、言われるがままに深呼吸しようと思ったところで記憶がストップ。
術後、目が覚めるのは手術室。喉が痛い!
次の瞬間目が覚めたら、すでに手術は終わっていて、手術台の横に運ばれてきた、病室のベッドで目が覚めました。
目が覚めて最初に思うこと。それは「ん゛ん゛!喉がイガイガする~!」です。
事前の説明では、目が覚めてから挿管チューブを抜きますからねと言われていましたが、意識が覚醒する前に抜かれていました。良かった!
その挿管チューブが喉を通過した影響で、ひどい喉風邪をひいたときのような喉の痛み。
午後6時くらいに病室に戻る
手術が始まったのが午後1時。病室に戻って看護師さんが時間を教えてくれた時で午後6時。
5時間くらいで病室に戻ってきたということですね。
手術室から病室までは、ベッドごと看護師さんが運んでくれます。これが、私はすごく酔ってしまいました。麻酔が完全に切れていないからなのでしょうか。
凹凸もない廊下をただ運ばれているだけなのに、一瞬で気持ちが悪くなってしまって参りました。
すぐに着くからと、目を閉じて我慢!
病室に帰っても私にできることは大人しく寝ていることだけです。
麻酔が切れる過程で、気持ち悪くなったり頭が痛くなったりするのは特有の症状なのだそうです。私も繰り返し吐き気と頭痛に襲われつつ、すべてを必殺技の「寝る」でやり過ごしました。
おかしい、トイレに行きたい!
午後8時頃、何度かのウトウトの後、そろそろごまかせないと思いだします。
強い尿意( ´∀` )
どうしよう、トイレ行きたい~。というか、尿の管を入れるって言ってなかった?管が入っていてもトイレ行きたくなるものなの?
動けないだけに、尿用の管が入っているかどうかも自分で分からず、ひたすら尿意を我慢する時間が過ぎていきますが、そもそも我慢する意味ってないですよね・・・寝起きだからか思考もダメダメです。
耐えきれずナースコールして、トイレに行きたいことを伝えると、尿の管が入っていないことが発覚。
手術が順調だったから入れずに済んだとのことでした。
でも、まだ術後立ち上がっていい時間になっていなかったため、看護師さんが用意してくれたおまるに、寝た体勢のままで用を足すという貴重な経験をしたのでした。
夜11時。初めて立つ。お水を飲む
夜11時を過ぎると、立ち上がってトイレに行くことが許可されます。お水も飲んでOKに。
最初のトイレは何かあったらいけないので看護師さんが付き添ってくれます。お水を飲んでいないけど、点滴をしているのでトイレ行きたくなるのよね。
トイレに行くために立ち上がった感じ、一瞬大丈夫だなって思うんですよ。でも、歩いてみると貧血っぽくなったり気分が悪くなったり。私もお手洗いに行くまでは大丈夫だったんだけど、用を足してもう一度立ち上がったら気持ちが悪くなってしまって、ちょっと冷や汗かきました。
お水も、むせてしまう人がいるので最初は看護師さんがいるところで飲むんですって。こちらは問題なく飲めました。
まだ点滴もついているし、傷もちょっと痛いし、頭が痛いしで体調はイマイチだけど、立ち上がって自分で水が飲めるのって、それだけでありがたいことだなと実感します。
こんなに寝たからもう寝られないと思いながら寝る
いざ動く許可が下りたところで、すでに夜11時。消灯時間も終わっているし、できることは寝ることだけです。
点滴が手の甲に刺さったままなのと、左胸の外側はがっつり傷があるので自由に寝返りを打つことができない状態だからちょっと寝にくいんですよね。しかも身じろぎするとちょっと痛いし。
そんなだから、朝までちょっと眠れないかもな。なんて思いながら、寝るんですよね。結局は普通に寝れました。さすが私。
看護師さんが1時間ごとに様子を見にと血圧などをチェックしに来てくれるので、ちょこちょこ寝てはちょこちょこ起きて、結局気づけば朝でした。
傷そのものよりも麻酔が切れるまでがしんどいと学んだ1日
朝起きれば気持ち悪さや頭痛は消えていて、かなり体調は良好になっていました。元来丈夫にできている自分にも感謝です。
夜中、気持ちが悪くなってしまった時にちょうど看護師さんが来てくれて、冷やした枕を持ってきてくれたんですよ。これが気持ちよくて。気づいてくれることもありがたいし、ヒンヤリした感覚がすごく気持ちよくて、すっと眠りに入ることができました。
良く寝たなしかし。
患者側は、まな板の上の鯛状態で、万事やってもらうだけなので、麻酔が効いてしまえば何もすることがなく、お医者さんと看護師さんを信じて寝ているだけです。だから手術自体で大変な事なんて何もない。というか、記憶がない。寝てるから。
大変なのは、手術後目が覚めて、麻酔が完全に切れるまでの間です。
もっと大手術だったらもちろん傷跡の痛みもすごいのでしょうが、私の場合はお医者さんの腕が良かったのと大した傷ではない(?)のとで、一番大変に感じたのは麻酔が抜けていく間の約6時間くらいの間でした。
寝ながら排尿をしたのも忘れられない思い出になりました。