面会交流当日の動きをご紹介します

2017年の調査では、母子家庭で面会交流を実施しているのは29.8%。およそ3割。 この数字が多いのか少ないのか、そこは判断が難しいところ。きっと、離婚を経験した人なら大多数の人がうなってしまうのではないでしょうか?

我が家は面会交流を実施しています。ただし、結婚時代と調停のころのトラウマか、私が元夫を見ると具合が悪くなってしまうため、間にFPIC(エフピック)という第三者機関をはさんで面会をしています。もちろん有料です。

今回は第三者機関を間に入れて面会交流をする我が家の、面会当日の動きをご紹介します。

我が家が面会交流で第三者機関を使うことになった理由

まず、私がどのようにして第三者機関を使うことになったかを軽くおさらいします。これについては以前にも記事にしていますので、良かったら読んでみてもらいたいです。

過去記事「面会交流させたくない?こんな方法もありますよ。」を読みに行く

私たちはモラハラその他の理由で調停離婚した

私たちはモラハラで離婚した

私の離婚理由はいくつかありましたが、その一つがモラハラ。元夫は激高すると怒鳴ったり物を投げたり手が付けられないタイプの人でしたので、私は離婚に際して弁護士と契約。連絡などはすべて弁護士さんにお願いをしていました。

モラハラをする人の特徴なのか、離婚に応じると言いながら音信不通になったり、作成すべき書類などの提出を引き延ばしたりを繰り返し、結局1年かけても何も話が進まなかったため、やむなく調停を申し立てました。

おそらく元夫には勝算はなく、ただ単に私の嫌がることをしてやろうという一点でモチベーションを保っていたように感じます。

そんな訳で、やむなく申し立てた調停で、元夫ばかりに非がありすぎて結構すんなりと離婚が成立。

当初面会はしない方向だった

調停になれば離婚ができるということは、弁護士さんとの相談でも大体想像がついていました。でも、できれば協議離婚で決着をつけたいと思っていました。その理由が面会交流です。

モラハラをするような人間と息子を定期的に引き合わせること、さらにはマザコンでシスコンの元夫ですから、息子を姑や小姑に必ずディープに関わらせること、それらに対してとても大きな不安を抱いていましたので、できることなら面会交流についての取り決めはしたくなかったんです。協議離婚であれば当人同士が取り決めなかったことは離婚協議書に書かなくても特に支障はないので、可能ならうやむやにしてしまおうかと考えていたわけです。

裁判所は強く面会を進めてくるので・・・?

調停になってからも、元夫は当初、面会は二度としないと豪語していました。その代わりに自分はお金を払わないと。でも、近年確かに養育費と交換条件のように扱われることのある面会交流権ですが、本来は全く別の権利。調停員に結構強めにたしなめられ、裁判官からも当然養育費は払うべしと調書を出された元夫はそれで我に返りました。一生夢でも見ていれば良かったのに。

かくして元夫は、「あれ?なんか結局お金払うことになったなあ。じゃあ、面会も要求しないと損だろう!」という思考回路で、2つ目の調停を申し立ててきたのでした。

私には更にもう一つ調停をする必要が残っていました。共有名義の家の売却です。元夫は何度言ってもその家から立ち退かず、私は2年以上住んでもいない家のローンを払っていました。これを解決するためには、調停員や裁判官からの印象を悪くするわけにはいかず、結果、面会交流について「したくない」という発言はできない状態になったわけです。

こうして我が家は調停調書の取り決めの元、2か月に1度の頻度で面会交流をすることになりました。

FPic(公益社団法人 家庭問題情報センター)の助けを借りての面会交流とは?

そのようにして面会交流が決まった我が家ですが、調停時、裁判所では私の精神状態に配慮した取り決めをしてくれました。それが、第三者機関の使用。というのも、一度元夫の姿を見た私が具合を悪くし、うずくまってしまったことがあり、裁判所は調停の時から絶対に元夫と私とが顔を合わせることのないように、かなり厳戒態勢で臨んでくれました。私と元夫は裁判所に入る時間も出る時間も、30分の差をつけることになっており、廊下などですれ違う可能性も徹底的に排除してくれました。このことは本当に感謝しています。

そういった経緯もあり、審判で明確に第三者機関を使用して面会し、元夫婦は顔を合わせないということが法的拘束力を持った状態で取り決められたんです。

公益社団法人 家庭問題情報センターとは?

私が助けてもらっている第三者機関はFPic(エフピック)と言います。正式名称を、公益社団法人 家庭問題情報センターといいます。

公益社団法人家庭問題情報センターは、我が家のように面会交流を元夫婦だけで行うことに不安がある場合に、面談などを経て必要と判断された場合に手助けをしてくれるだけではなく、家庭内の問題や人間関係について電話や面接によるご相談やカウンセリングをなども行ってい機関です。

私も元夫も、調停で審判が出る前に裁判所からの指示でFPicの面談を受けていました。もちろんそれぞれ別の日にです。余談ですが、この面談をしてくれた方が私の話を聞いて「それはDVだ。許せない」と言ってくれたことが、それまであまり他人には話してこなかった離婚のことで客観的に離婚の正当性を認められた気がしてホッとしたのを覚えています。

面会開始当初から2年間は付き添い型で面会していた

FPicを利用して、奇数月に面会を行うことになった我が家。面会開始時から2年間は、面会時間は2時間。FPicの方が面会交流中ずっと一緒に付き添ってくれる、「付き添い型」で面会をしていました。面会交流を息子・元夫・FPicの方の3人で行うんです。

元夫は子供の世話などもしませんでしたし、子供が嫌いということはないのでしょうが、世話をしたりじっくり話を聞くということがとにかくできない人でした。FPicのプロの方が一緒にいてくれることで、コミュニケーションも円滑に運んだようで、本当に助かりました。むしろ息子はFPicの人になついていました。

現在は受け渡し型で面会している

現在は付き添い型から1歩前進して、現地で私が息子をFPicの方にお願いし、FPicの方が元夫のところまで送っていく。面会は父子だけで過ごし、時間が来たらまたFPicの方が私のところまで息子を連れてきてくれるというやり方で面会をしています。受け渡し型と言います。

面会時間は3時間。新型コロナウィルス感染拡大の影響から、面会を2時間で済ませるという方針が今時期だけあるのですが、普段は息子の成長に合わせて面会方法や時間、過ごし方を細かく相談して取り決めてもらっています。

相談時のかじ取りもFPicの方にお願いをしていて、私は連絡時から元夫と直接連絡を取らなくても大丈夫なようにしてもらっているんです。

面会交流当日の動き

そんなようにして面会交流の日取りや過ごし方を事前に決めたうえで、面会当日は待ち合わせの場所に息子を送っていきます。待ち合わせ場所は大体、子供が喜ぶ施設のある場所。電車で1時間弱程度かけて出かけることが多いです。

現地に着いたらすぐにFPicの方に息子をお願いします。息子も、いつも同じ方が来てくださるので勝手知ったる感じで、すんなりとその方と一緒に行動できます。訳を知らない人が見たら、孫とおばあちゃんが仲良く歩いているようにしか見えないと思います。

面会交流中は、私は自由時間です。とはいっても、すぐ近くで元夫と息子が面会をしているので、遭遇してはいけませんから、早々にどこかに潜みます。大体はカフェなどの子供連れではいかないだろうという場所で2~3時間時間をつぶすことが多いです。

面会終了時にお支払いをする

面会が終わる時間になったら、再度待ち合わせ場所にその日の分の支払い用の現金を封筒に入れたものを持って戻ります。

息子の様子を報告してもらうと同時に支払いを済ませたら、面会をした街からは早々に立ち去ります。これも、元夫に会ってしまわないようにするため。

こうして見ると、面会時間は自由時間とはいえ、元夫と会わないようにするために制約も多いし、何より「会ってしまったら嫌だ」という気持ちがぬぐい切れないので、面会はやっぱり憂鬱に感じてしまいます。こんなにも恵まれているということは分かっているのに。

FPicはずっとお世話になれるわけではない

そして、FPicにはずっとお世話になることができるわけではりません。子供が大きくなって、自分で父親と連絡を取れる年になったら援助はおしまい。具体的には、3年生まででおしまいです。我が家の場合はあと約1年で終わってしまいます。それまでに私が元夫と直接連絡を取り合っても大丈夫なようになるか、息子が自分で直接連絡取りをして面会するかを考えなくてはいけません。

これだけお世話になったのですから、バッチリ巣立って見せないとご恩が返せませんよね。頑張ります。

まとめ

今回は我が家の面会交流についてを詳しくご紹介しました。面会できて確かに息子は喜んでいると思います。父親の顔を知らないということよりは、今の状況が良かったのだろうと思っています。

面会は子供の権利です。うやむやにしようとしていたけれど、結果その権利を息子から奪うことにならなくて良かった。そう思っています。

どなたかの参考になると嬉しいです。

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