マンモグラフィー初体験レポート!乳房に異変を感じてから検査まで

シングルマザーにとって、健康診断を受けるために休みを取ることや、健康診断のための費用を捻出することってちょっとしたハードルだと思いませんか?自分のために時間やお金を費やすことはなぜだか手が出辛いという人もいるのではないでしょうか?かくゆう私がそんな思いを抱いてしまうシンママの一人。でも、もちろんそれではいけないということも分かっているんですけどね。

そんな私に今回おきた乳房の異変。今回はシングルマザーのあなたが「検査行っとこうかな」と思ってもらえたら、マンモグラフィー検査に対して怖いという印象を持っているあなたへ「あ、そんなもんか」と思ってもらえたら、そんな気持ちで報告しようと思います。

乳房に異変!病院行きを決意した乳首からの出血

私が「これはおかしい。病院行かなきゃだめだ」と認識した症状は、乳首からの出血。これまでの人生でそんなことが起きたことはありませんでしたし、最初に確認したときにすぐ、「これはまずい。放っておいてはいけない」と思いました。では具体的にどんな状況であったかをご紹介します。なお、今回はトピックがとてもセンシティブです。直接的な画像はありませんが、表現としてはありのままを書いていこうと思っています。もしかしたら気分を害する方がいるかもしれない内容となりますのでご注意ください。

乳首からの出血に気づいたのはお風呂の中

湯船に浸かってゆっくりしていたときにその出血に気づきました。とはいえ、何もしていない状態で出血していたのではなく、乳首を絞って見たときに少し出血してきたことで気づいたんです。

女性ならご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、女性の乳腺は授乳期は特にお掃除が必要です。老廃物や角質などが詰まってしまわないよう、授乳期の女性は乳首をぎゅっと絞って掃除する習慣のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?私は授乳期はだいぶん前に過ぎ去っていましたが、老廃物や角質は授乳期を過ぎても出ることを知っていたので、何となくこの作業は不定期に続けていたんです。

この日もそのように、左の乳首をぐっと絞って角質を掃除していた時でした。乳腺の一か所から赤黒い血が少しだけ出てきたのに気づきました。「あれ?」と思った私はそのまま今度は乳房ごと絞ってみました。そうしたら、そんなにたくさんではありませんが、絞るごとに一滴程度の赤黒い血液が出てきたんです。どう見ても血だし、触ってみるとドロッとしていて粘り気がある。

「これ、絶対ダメなヤツ。」

即座にそう思いました。

どの診療科にかかればいいの?

風呂から上がってすぐに、近所の病院を調べました。でも実際にかかるのはどの診療科がいいのかわからない。ネットで調べると、おっぱいの異変では外科にかかるのがいいなんていう情報まで出てきますが、それもなんか違和感だし。内科にいったんかかって、どの診療科がいいのかアドバイスもらってもいいかもしれませんが、時間がもったいない(お金も)感じがして嫌だななんて思っていると、家からそう遠くない場所に乳腺外科という科のある病院があるのを発見しました。そこで翌日その病院に電話をかけて、症状を話してかかるべきは乳腺外科でいいのか、予約は必要かを確認しました。

予約不要、早めに来るようにと電話でアドバイスをもらって、その翌日ちょうど別の用で午後半休を取得していたこともあり、受診してみることにしました。

病院での診療と検査

診察と触診

受診した病院は、男性の医師でしたが、話をちゃんと聞いてくれて安心できる雰囲気の病院でした。よかった!

まずは先生の診察と触診。乳房を実際に絞ってみて、「ああ、確かに出るねえ」と一緒に確認して、そのまま組織検査に出すために血液をプレパラートに取っていきました。

後述しますが、実はこの日は生理の2日目でした。ただし、この整理は3か月ぶりに来た生理した。私は元々は生理の予定日がずれたことがなく、きっっっちり27日周期で整理を迎えていましたが、ここ半年で急激に乱れ始めました。前回は3か月来ず、そのあと1か月分程度の生理がありました。それが終わってまた3か月飛んでからの今回の生理だったんです。

この時はまだ、この生理が乳首からの出血に何か関連があるなどとは思いもしていなかったので、診察の時にも先生に話さなくてはという認識も持つことがなく、特に報告もしませんでした。

エコー検査

診察の後、後日予約をしてさらにエコー検査を行うことになりました。乳がんの検査といえば今、エコーに合わせてマンモグラフィーもありますが、この病院にはマンモグラフィーが撮影できる設備がなく、エコーのみの検査となりました。

検査の結果は検査直後に先生から教えてもらうことができました。健康診断だと結果が出るのは数週間後なので、診察はそこが違うのですね。検査の結果、エコーではひとまず癌と認められる場所は見当たらないというのが先生の見解でした。

更に、最初の来院で検査に出していた組織検査の結果も併せて教えてもらいました。結果は、「乳管癌を否定できない」という先生も「微妙」と評する困ったもの。

医師と患者、一緒に首をかしげる始末になったんです。とはいえ、そのまま首をかしげて帰るわけにもいきません。先生は、「ひとまず乳首からの分泌物で血液のようなものが出るのは通常ではありえない。疑われるのは乳管癌だが、もしかしたらしこりを形成しない癌が潜んでいる可能性は否定できない。安心するためにも一度大きな病院でMRIを撮ってもらおう」と提案してくれました。私としても、出血という症状が実際にある状態で、「分からない」という結論は困ってしまうので、MRIを撮りに大学病院に行くことを承知したのでした。

診断書をもらって大学病院へ

紹介状の作成と大学病院の予約は、最初の病院のスタッフさんがすべて行ってくれました。予約は職場での有給取得を考えて、2週間以上先の日付にしてもらいました。

さて、先ほど述べた通り、最初の診察の日は3か月ぶりに来た生理の2日目でした。エコー検査がそれから1週間と少し後で、さらに大学病院の予約は最初の診察日から数えて20日後。生理が終わったのが大学病院受診の2日前。そう。生理が19日間も続いていたんです。こんなことも人生で初めての経験でした。確実に自分の体が更年期や閉経に向かって進んでいることを感じましたし、「これが老いってやつね!」となんだか妙に納得しました。

納得しつつ、気づきました。生理が10日を過ぎたころ、乳首からの出血がおさまったことに。もしかしたら今回の症状は癌ではなく、ホルモンバランスの変化による何かなのかもしれない。そう思うようにもなりました。このことは大学病院に行ったら報告しようと日付を書き留め、検査の日を迎えました。

有休を取って大学病院へ!MRIを取りに行く

当たり前なことを言いますが、大学病院はでかい。うーん、でかい。受付から始まって、何をするのにも移動移動。言われた通り診察時間の30分前に到着し、受付を済ませて待合室で待つこと30分。すでに来院から1時間経過。大学病院おそるべし。

最初の病院のミスで再度のエコー

この日は最初からMRIを撮ってもらえるものと思っていたのですが、どうやらそうではなく、再度診察から始めることになりました。最初の病院がエコー画像をディスクに焼いて持たせてくれていたのですが、どうもその中に何もデータが入っていなかったということで(おい!)再度エコーからやり直し。改めて、特に乳がんと認められるしこりはないという所見をもらいました。

そこで、血液検査とマンモグラフィーも即日でやってみましょう。ということになり、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。よく入院している人が院内であれこれ検査のために連れまわされること自体で具合が悪くなりそうだなんてことを聞きますが、そんな感じでしょうか。

人生初のマンモグラフィー検査!痛いかな?

黒い台におっぱいを乗せて撮影します

事前に覚悟を決める暇もなくマンモグラフィー検査が決まったので、怖いなと思う暇がなくてよかったです。ちゃんと検査前に説明をしてくれましたから、それもあって安心して臨むことができました。

検査の人「聞いたことあるかと思いますが、痛いです。ほか、質問ありますか?」

私「痛いのかな?以外は大丈夫です。」

検査の人・私「www」

こんなやり取りの後、そのまま撮影へ。上半身をすべて脱ぎ、前がはだけるようになっている紙製のローブのような検査着をかぶって検査台の前へ。

撮影は左右それぞれのおっぱいで縦と横、それぞれに胸をつぶすようにして行います。だから順調に撮影できて、最小4回撮影するんです。私は最初の1回がいまいちでしたということで、5回撮影を行いました。痛い怖いが定説のマンモですが、おっぱいの土台というか、付け根のところからググっと検査台に押し付けるような格好で、胸の根本から挟み込むので、おっぱいの特に柔らかな部分はそこまで押しつぶされるわけではなく、検査の人がちゃんと加減してくれますので堪えられないほどの痛さではありません。もちろん痛いことは痛いですが。

私の場合は、痛いときにはちょっと声を出したほうが痛みを発散できるタイプなので、「おお~」とどよめいてみたりしてやり過ごしました。ですが、ちょっと痛くても撮影自体はほんの数秒ずつですから、耐えられないということはありません。

私は検査の日がちょうど生理が終わったばかりということもよかったようです。検査の予約をするにあたって、日程調整ができるならば生理終了後に設定するようにするといいかもしれません。おっぱいの張り具合で痛みに差があるようです。

採血とエコー、マンモを受けた日の診察料は?

大学病院では結局即日でMRIの撮影はできませんでした。このあたり、連絡の不行き届きもあるのでは?と思わずにはいられませんでしたが、ここで短気を起こしてもいいことはなさそうなので黙っておきます。

この日、診察と血液検査、エコー検査とマンモグラフィー検査を行っての診察料は34,860円。ビビります~~。検査高ぇ~!

こほん。34,860円は請求金額満額です。医療費3割負担の方ならこの金額の3割。シングルマザーだと医療証をお持ちの方も多いと思いますから、ご自身の医療証の負担割合に応じて計算してみてくださいね。

MRIはさらに後日に。時間かかるなあ

さて、MRIはさらに予約を入れて、後日撮影してもらうことになりました。大学病院に行った時点で、最初の病院を受診した日から20日が過ぎています。MRIの予約、さらにその後の結果を聞きに行く診察日まで含めると、実に40日もの日数がかかることになりました。結構かかりますね。もしも癌だったらと不安な気持ちで待つ時間としては長いです。それに、シングルマザーの場合にかかわらず、簡単に人に相談できる話でもないので、一人で不安な気持ちをため込んでしまうとよくないなと思います。

もちろんもっと深刻な症状がある方なら、病院側ももっと急いで対応してくれるのかもしれません。

できるだけ不安やストレスをためずに過ごしていきたいですね。

まとめ

実際に検査を受けてみて思ったこと

今回、癌というワードに初めて自分事として触れてみて、自分を取り巻く環境がいかに女性にとってストレスのあるものであるのかを実感として思い知りました。私の職場には同じくらいの世代の女性がいません。上司は皆男性だし、人事部も男性ばかり。私個人としては体のこと、体質や今回の症状のことを人に話すことにそこまでの抵抗は感じません。ブログに書いてるくらいですしね。でも、その話をされた上司はきっと、私が話すのと同じくらいの気持ちで話を受け取ることができないと思います。「聞いてはいけないことを聞いた」みたいなリアクションをするでしょうし、必要以上にはれ物に触るかのような扱いをしてくるでしょう。これまで上司を見てきて、それは目に見えていました。だから、今回は職場のだれにもこのことは言いませんでした。検査のために仕事の休みを取ったことも言いませんでした。

今回は私は特にそれで不安に押しつぶされそうにはなりませんでした。仮に癌が見つかったとしても、ごくごく初期のものだろうと自分に言い聞かせましたし、これからはそういった不調と隣り合わせなんだと実感している最中だったからかもしれません。

ですが、そうでない女性は多いはず。相談できる相手や、相談までいかないまでも、自分が今どのような状態なのかを知ってくれている人の存在は、どの女性にも必要なんじゃないかなと感じます。

ネット検索すると出てくる情報は乳がんばかり、それが不安だった

今回乳首からの出血に気づいてから、ネット検索を何度もしてみました。出てくる結果は乳がんの情報ばかり。乳首からの出血 イコール 癌という思い込みにつながりかねないですし、不安ばかりをあおってしまうのではないかと感じます。もちろん癌の疑いがあるから私も大学病院に行っているわけですが、センシティブで人に話し辛いトピックであるだけに、ネット検索はたくさんするのではないかと感じます。その時に、癌の情報ばかりではなく、実際に検査に行ってみた人の体験談などがあると少しは気が休まるのではないか、そうなったらいいなと感じて、今回この記事を作成しました。

私の検査結果も、できればもちろん癌じゃないほうがいいです。私が闘病となると、母子家庭の我が家はたちまち生活に困窮してしまいますから。でも、たぶんいつか私も大きな病気をするでしょうし、その時はとっても落ち込むでしょう。それは今回予約をしているMRIで発覚するかもしれないし、もっと先かもしれない。

どちらにしても、私たちシングルマザーを取り巻く環境はまだまだ厳しいものがある。だからこそ、私たちにとって健康診断は大切だし、おろそかにしてはいけません。

年に一度の検診、受けていますか?

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