入院4日目

ステージゼロの乳がんでホルモン剤治療を続けてきた私、シングルマザーのまる。

この度、いよいよ癌を取り除く手術を受けるために入院しました。

入院生活を1日ずつレポートにしています。今回は4日目。手術を終えた翌日です。

入院レポート(入院4日目 手術翌日)

手術当日は麻酔が切れる過程で吐き気や頭痛に襲われましたが、一晩明けて翌日の朝、大分体調はスッキリと元通りになっていました。

さわやかな朝!おはよう世界!

朝食から食事が再開

傷は少し痛いけれど、体調が戻ったことで気持ちがとってもスッキリしています。

手術前日の夕食以降禁食で、約1日半ぶりの食事となった朝食。

全く問題なく、モリモリ食べることができました。丈夫な自分最高!

同室で私の前に手術した方も少しずつ回復してきている様子。顔を合わせたりはしないけど、同室の仲間としてホッとします。

朝食後にガーゼをはがすため処置室へ

処置室でガーゼをはずす

朝食が滞りなく終わると、看護師さんに呼ばれて処置室へ。

手術終わりで幹部をがっちりと固めてくれていた、分厚いガーゼをはがされます。

左胸の幹部を覆うように右胸から左の先の下あたりまで、広範囲をがっちりと固められていましたので、それをはがされるのはちょっと不安。

処置室のベッドに寝ると、先生がガーゼをべりべりとはがしてくれます。

「痛いんじゃないの?痛いんじゃないの?」とドキドキですが、これが全く痛くない。

ですが、悲劇はそのあとやってきました。

傷跡は縫われていて、その傷の端っこに細い管を通してあるよ、と医師が説明しながら処置してくれます。すると、処置の途中で先生が「あらら」と何かに気づいた様子。

その細い管から液が出ているようで、それをガーゼで拭ってくれます。

「液ってなんスカ?出ていい液デスカ?」とちょっと心配な気持ちの私を尻目に先生は余裕なお顔でこう言いました。

「少し水が溜まっているみたいですね。絞りますね~。」

手術直後の患部をぎゅうぎゅう両手で絞るんですよ。これが、イタイ!!!

まさか手術が終わって、麻酔が切れるときの体調不良も超えた後にこんな激痛に出会うなんてね!予想外です!

「痛いよね、ごめんね~」と言ってくれる先生の言葉に黙ってうなずいて答えつつ、声もなく耐えて、無事ぎゅうぎゅう、ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう~~~っと、絞り出してもらったのでした。

あとから思えば一瞬なんだけど、予想してなかったところで手術して中の肉取られた場所をぎゅうぎゅうされたので、とってもビックリしました・・・。

痛かったよ・・・(@_@)

午前中で点滴が外れた!自由~~!

ぎゅうぎゅう絞りが終わって、落ち武者のような顔をして病室に戻ると、しばらくして点滴がすべて終わって針を抜いてもらえます。

この解放感!点滴のゴロゴロを持ち歩かなくていいのね~!やったー!

朝食をいただいたことと点滴が外れたことで、急激に心も体も回復していくのを感じます。

痛み止めをもらうので、逆らわず飲む

痛み止めを飲みました

食事が再開になったので、食後に飲む痛み止めと胃薬のセットを処方してもらいます。

抗うことなく痛み止めを飲みましょうと言う看護師さんの言葉に従って、どちらも飲みます。すぐに効いてくる感じがして、シクシク感じていた痛みがすっとなくなる感覚。

昼食後には採血がある

手術でも出血はしているはずなのですが、昼食後にはまたまた採血があります。術前・術後1回ずつ採血があるのですね。

結構血を持っていかれるなあ。

手術翌日、下半身だけ入浴が許される

手術翌日で、さっそく入浴が許可されます。ただし、下半身だけ。

上半身はまだ入浴不可で、温かいタオルを看護師さんが持ってきてくれるので、それで体をふきます。

もちろんザザー!とシャワーを浴びたいけれど、温タオルで体をふくだけでもとっても気持ちがいい。

麻酔が切れるときにかいた嫌な汗を温タオルでキレイにぬぐいます。

部分切除用ブラジャーの話を聞く

部分切除者のブラジャーについて

昼食後は予定がなし。

挿管してもらった影響で喉がガサガサするのもまだ治りませんし、ゆっくりと過ごします。

午後、看護師さんが来てくれて、手術後のブラジャーについて話をしてくれます。部分切除をした人は、左右のバストのボリュームに隔たりが出ますので、それを補ってくれるパットを使うこともおすすめなんだそう。

実際にどれだけ胸の形が変わっているのか、服の上からそっと手で触って感じてはいましたがまだ見る勇気が出なくて先延ばしにしていたので、この看護師さんの話は現実を突きつけられたようでズシッときます。

実は術後、傷を見るのが怖くて泣きました

できたら傷を確認するのは一人でしたくて、一緒に見ましょうか?と優しく聞いてくれる看護師さんの申し出を断ろうとしたんですが、うっかりその時泣いてしまいました。

傷口を見るのが怖いという気持ち、見たら胸が変形したのだという現実を受け入れざるを得ないような気がして、突然感情があふれてしまったんですよね。

看護師さんは優しく背中をさすってくれました。自分よりずいぶん若い看護師さんに迷惑をかけてしまった・・・。

本当はストレスに思っていたんだと気づく

ステージゼロの乳がんだから、大したことない。

今見つかってラッキーだった。

そう思って気にしていないふりをしてきましたが、もしかしたら自分でも気づかないうちにストレスを抱えていたのかもしれない。

このタイミングで涙が出たのはそれはそれでよかったのかも。

泣いたことで、逆に気持ちの整理がついたように思います。泣くのって大事。

手術は終わった。ホッとした

手術が終わり、体調が戻ってほっとした

動揺もしたし、傷を見るのも怖いと思ったけど、手術が終わってほっとしていることも事実。

一旦泣いて、自分の感情も表に出すことができたからか、そのあと結局体をふくときに傷を確認できました。

お医者さんがきっと上手に手術してくれたんでしょうね。そんなにおかしな形になったりしていなくて、「あれだけ泣いた割に・・・」と、嬉しい拍子抜け。

これからはこのちょっと凹んだおっぱいと一緒に生きていこうと前向きな気持ちになりました。

実はこの日、しょうもない失敗をした

ところで、この日私はしょうもない失敗をしました。

コーヒーが大好きな私。普段は寝る前にコーヒーを飲んでもすぐにぐっすり眠れるくらい、快眠人間です。

そんな自分に過信した私は、夕食後に病院内のコンビニでカフェオレを購入。

ホッとする甘さに喜んだのもつかの間、眠れない!!

寝る前にコーヒーを飲んでも大丈夫だったのは、あくまでも普通に活動しているからだったのですね。一日中ゆっくりしている入院中は例外だったようで、入院生活最後の夜を、眠れず過ごした私なのでした。

おすすめの記事