入院5日目最終日

ステージゼロの乳がんでホルモン剤治療を続けてきた私、シングルマザーのまる。

この度、いよいよ癌を取り除く手術を受けるために入院しました。

入院生活を1日ずつレポートにしています。今回は5日目で最終回。退院日です。

入院レポート(入院5日目 退院日)

入院も5日目の朝。

前日寝る前にゆっくりカフェオレを飲んだら寝られないという凡ミスを犯した私。

実は午前2時くらいまで眠れず、そして6時半に起床。入院しているのに寝不足になる、おバカな私。誰にも内緒です。

朝食後、診察を受けて退院が決定

朝食後に最後の診察

看護師さんにもちゃんと寝られましたとうそぶいて、モリモリ朝食をいただいた後、最後の診察を受けます。

ガーゼを交換してもらい、痛みがないか、腫れがないかを確認してもらって、先生から無事に退院OKのお墨付きをいただきました。

昨日泣いたから、看護師さんが気にして来てくれた

昨日、変わってしまったおっぱいを見るのが怖くて看護師さんの前で涙した私。

そのあと冷静になって、一人鏡で確認し、「きれいに手術してもらえてよかったな」と感謝の気持ちでいっぱいになったのですが、気にかけてくれた看護師さんがわざわざ様子を見に来てくれました。

ありがたいな。看護師さんには本当にお世話になりました。

ズシッとくる会計。約25万円也

退院に必要な書類などを看護師さんが持ってきてくれたらいよいよ退院のときです。

着替えをして荷物をまとめ、会計をしに行きます。

会計は約25万円。ズシッと来ますね。

私は共済に2つ加入していてどちらも申請できるのですが、おそらくはそれでも少し足が出てしまいそう。でも、加入していて良かった。

4日間病院内で大人しくしていたから、外に出るのが嬉しい!

会計を済ませて外へ。

たった4日ぶりだけど、やっぱり自由に外に出られるのには喜びを感じます。

コロナ禍での入院だったので、院内を歩くのも自由にはできず、行動範囲は待合室と病室とトイレの間だけ、10メートル四方の中にすべてが収まってしまっていて、ゆっくりゆったりできたなりに、ちょっと窮屈な感じがしてはいたんですよね。

退院日はくしくも緊急事態宣言発令当日

私の退院日はくしくも首都圏一都三県に緊急事態宣言が発令された当日。入院したのは都内某所です。

術後の回復は超順調ではあるけれど、今自分が感染症に失陥するのはリスクがあると思う。それは怖い。

極力気を付けて、まっすぐ家に帰ります。

悠々自適な入院生活だったけど、やっぱり家が一番

リハビリスタート

入院した病院から自宅までは約1時間の道のり。

無事帰宅してホッと一息つくと、やっぱり自宅が落ち着くなということを実感します。病院もすごく居心地が良かったけれど、自宅がいいですね。やっぱり。

しばらくはストレッチなどのリハビリが必要

手術をした左側も、傷口にあたらなければ痛みはないし、多少の荷物を持つくらいなら問題ありません。

むしろ、守りすぎてもよくないみたい。そっとしすぎていると、患部がひきつれてきてしまうそうなので、腕を上げ下げしたり、肩のストレッチをしたりして、程よく体を動かしてやります。

食事や運動に制限はないのでできるだけ普通に過ごす

できるだけ普通に

入院中から食事は普通食でしたが、退院後も食事・運動ともに制限はありません。だから、もちろん無理は禁物だけれど、過保護にしても仕方ない。

歩いて買い物に行ったり、息子の外遊びに付き合ったりしながら、緩やかに日常に戻っていきます。

組織検査の結果、全摘の可能性もある

無事退院してきた私ですが、次回の受診日程もすでに決まっていて、実は組織検査の結果によっては再手術と乳房全摘出の可能性も残っているんです。

正直全摘は怖い。部分切除でもこんなにビビりきった私だもの。全摘となったらどうなってしまうの?って思う。

でも、それって今考えても仕方のないことなんですよね。考えても答えは絶対に出ないと思うし、全摘の覚悟をするということだって確定もしていないのにできるわけがない。

なら、診察日までは何も考えず、気持ちを楽に過ごすのが一番ハッピーです。

ハッピーであるように、気を付ける。それが今できることですよね。

その時はまたそのときに泣こう

もしも全摘が決まってしまったら、そこから落ち込もう。そこから泣こう。

それでいいです。とういか、それしかない。

私の場合は、変わってしまったおっぱいを見るのは、ひとりでしたかった。誰かに慰めてほしいとは思わなかった。看護師さんが背中をさすってくれて有難かったし、家族が見舞いに来ないことを残念なことのように気遣ってもらったけど、私は一人でかみしめたかったので全く問題ではありませんでした。

これからの日々で、縫われている傷口から縫い糸が消えても傷が残っていることや、左右のバストのボリュームバランスが変わったことを、気にする日がきっとまたあるでしょうね。

それらをそのときに都度立ち止まっては、一人ゆっくりと泣こうと思います。

泣くって大切。泣いたら泣いただけ元気になる気がします。

最後に、ここだけの話。ステージゼロの乳がん患者の気持ち

ステージゼロの乳がん患者の気持ち

入院中、同室の方は抗がん剤治療も経験されていて、入院時からすでに体調が私よりはるかに悪い状態でした。

だから私は、症状が軽い自分はあまり看護師さんに迷惑をかけないようにしないとと自然に思ったし、何となくそれを実践したように思います。

でも、部分切除であっても、ステージゼロという圧倒的にラッキーなタイミングでの発見であっても、癌は癌。本人にとっては一大事です。

本当は動揺していたし、本当は手術が怖かったし、本当はずっと泣きたかった。

その気持ちが手術翌日に出てしまったなと思う。

ゼロというステージが存在することも知らなかった私だけど、今回癌になって初めて思います。

自分が癌になるなんて、怖い、辛い。ガーンてなる。

ダジャレじゃなくて本当になるんです。

だから、軽いからって大丈夫と思わないで。一大事が起きたと、自分をいたわりましょう。

私もそうします。

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