シングルマザーの生活は楽しくもあり大変でもあります。
モラハラを受けて離婚した私にとって、恐怖の対象だった元夫がいない生活は幸せそのもの!とはいえ、一家の大黒柱として家計を支えつつ家のことも全部して…という生活はどうしても時間が足りなかったり苦労も多い。
そんなシングルマザーの生活の中で貯金をする余裕、なかなかないということも多いのではないでしょうか?
私もその中の一人。
シングルマザーとして生活をスタートした頃から数年、なかなか貯金まで手が回りませんでした。
そんな中から少しずつ工夫を重ねて貯金できる状態までこぎつけてきました。今回はその方法などをご紹介します。
シングルマザーの収入は?貯金は?徹底解剖
シングルマザーの生活は年々その質が向上しているとデータ上には出ています。
母子家庭の平均収入はどれくらい?
平成28年の「ひとり親世帯の意識調査」(厚生労働省)によると、ひとり親世帯の平均収入はこのようになっています。
母子家庭:240万円
父子家庭:420万円
母子家庭の平均収入額は前回のひとり親意識調査が行われた平成22年データでは233万円ですので、平均収入額は増加していることになります。
とはいえ、父子家庭と比べるとやはりシングルマザーの家庭の暮らしは経済的に厳しいと言わざるを得ない状況であることには変わりないですよね。
私も実際シングルマザーになりたての頃は近所の会社で派遣として働いていました。
派遣なのでボーナスもないし、田舎だったので時給も低くて年収に換算すると母子家庭の平均収入額と同じくらいでした。シングルマザーの平均貯金額は?
同じく平成28年全国ひとり親世帯等調査結果報告によると、調査対象となった2060件の中の実に51.4%のシングルマザーが、貯蓄額が50万円未満と回答しています。
一生懸命働いてもマンパワーで二人親に劣るシングルマザーがなかなか経済的な余裕を手にできないことが浮き彫りになっています。
貯金額 | 割合 |
---|---|
50万円 | 51.4% |
50~100万円未満 | 8.5% |
100~200万円未満 | 13.8% |
200~300万円未満 | 6.3% |
300~400万円未満 | 5.8% |
500~700万円未満 | 4.9% |
700万円以上 | 7.2% |
もちろんしっかりと貯蓄できているシングルマザー家庭もありますが、それまでの社会経験値や子供の年齢、住まいの地域など、シングルマザーを取り巻く環境は貯金にまで手を回すにはまだまだ厳しいものと言えます。
実際私も離婚後3年程度は貯金にまで回せるお金がなく、どうにか毎月の収支をプラスマイナス0で納めることに必死でした。シングルマザーの私が実際に貯金を増やした方法
そのように、シングルマザーが貯金をするのは二人親家庭や父子家庭よりも更に厳しい環境であるということが分かりました。
とはいっても、将来のためにももしもの備えにも、私達シングルマザーだって貯金しておきたいですよね。
ここからは私が実際に貯金できるようになった方法を詳しく解説します。
私はFPなどのお金のプロではありませんので、一般論というよりは自分自身が実際にやって貯金につなげた方法として読んでみてください。
まずは節約。家計の無駄を洗い出す
まずは当たり前ですが節約をしました。
出ていくお金を減らさないと少ないお給料で生活できませんから当然です。
スマホは大手キャリアから格安スマホに変更し、アパート選びではインターネット無料物件をチョイス。プロバイダ契約をしなくても良かったので数千円浮きました。
今はガスも電気も会社を選べる時代。ちょっとした手続きの手間で月々数百円がお得になるならと公共料金の会社も乗り換えました。
保険は必要ですが無理して高い保険料を払うのではなく共済で必要な分だけを保証できるようにして月の支払額を下げていますし通販はポイントが貯まりやすいように一つの会社にできるだけ限定して使っています。ちなみに楽天ヘビーユースです^^
食費も栄養バランスが崩れないよう注意しながらもできるだけ抑えましたし自分の昼食は必ず会社に持参していました。
当時は毎食のおかずを大体一人分150円(材料費のみ)以内になるように考えていました。
キャベツの芯とか大根やにんじんのかわとか、食べずに捨ててしまうこともあるものも料理してしっかりいただいていましたので生ごみの量が少なかったと記憶しています。
自分の洋服は着回しができて長く着られるという条件が優先となりほとんど購入しなくなりましたし、消耗品に至るまでどんなものでも無駄に使うということはしませんでした。
そうした生活でもその当時は不思議とそんなにストレスは感じなかったんですよね。
毎月の収支がマイナスにならなかったということが毎月のホッとする瞬間で、それが最優先事項だと思っていたからなのでしょう。
ただし、少し余裕が出てきてから思い返してみるとやっぱりあの頃の生活は大変だったし、また同じ生活に戻りたいかというとそれは「×」です。
自宅でできてちょっとした副収入。フリマアプリはひとまずマストでやってみる
そんな風に節約して生活していましたが、節約だけではお金は増えることはありません。
私が活用したのはフリマアプリ。
どうしても短期間でサイズアウトしてしまう子供服などはフリマアプリに出品をしてただ捨てるのではなくちょっとした収入にしていました。普段着のTシャツなどは中々売れなかったのですが、冬物の上着とかたまにしか使わないようなフォーマルウェアなどはすぐに買い手がつきました。
フリマアプリの収益は現金化せず、同じフリマアプリ内で必要な物を購入することに使っていました。
口座に振り込んでもらうこともできるけど、振込手数料がもったいないと感じたのでメルカリ内でその分の金額を循環させています。
ポイ活は地味だけどちょっとした節約になるので貯金に効果あり
また、日々の生活の中のお買い物はポイントアップデーに集中させるなど、ポイ活は楽しく取り組んでいました。
スーパーでは週に一度のポイントアップデーに一週間分の食材を買い込むようにしていましたし、ドラッグストアでの買い物はポイントが上がる日かクーポンを持っている日に限定していました。そうすることでポイントで購入できるものが月に約1000円分くらい確保できるようになりました。
実際それが貯金につながったかというと本当に微々たるものですが、例えば節約中は買うのをためらってしまう自分のコスメとかちょっとした嗜好品で息抜きをするのにはポイントってすごくいいんです。
だからポイ活はマストでしておいた方がいいと声を大にして言いたいです。ブログで副収入は長期的にはいい方法。数年計画で取り組んで
当ブログも広告が表示されていますが、ブログを運営して広告収入を得るという方法はシングルマザーにはぜひチャレンジしてもらいたい副業です。
ブログで収益が発生するようになるまでには時間がかかりますし途中でくじけてしまう人はとても多いようですが、何よりも家でできて、毎日決まった時間が作れなくても続けられて、ランニングコストがほとんどかからない。
そんなブログは副収入として少しずつやって損はありません。しかもWEBマーケティングの知識が身についたりITリテラシーが上がったりといいことづくめ。
ぜひチャレンジしてもらいたいです。
空き時間で仕事を受注!クラウドワークスやランサーズで副収入
ブログと併せてぜひチャレンジして収入アップにつなげてもらいたいのが、クラウド上でお仕事を受注するクラウドワークスやランサーズといったサービスの利用です。
クラウド上でお仕事を受注するので家でお仕事できます。子供が寝た後に少しとか、自分のできる時間に合わせてお仕事を受注できるのがいいところ。
特別なスキルがないからと躊躇してしまった場合も、アンケートやちょっとした記事作成といった低単価のお仕事も沢山あるのでほんのお小遣い稼ぎから始めてみるのがおすすめです。
先述のブログのように、文章を書く経験を積んでおくことでライターとして副業をするチャンスが広がるかもしれません。
文章を書くことが好きという方は特に考えてみてほしい方法です。月に5000円分とか、無理ない範囲で続けられたら積もり積もってそれなりの副収入になります。
節約してるのになかなか貯金できないというときは少しずつ収入を増やすことを考える方が建設的です。
収入自体を上げるなら転職は常に視野に入れておく
節約と副収入でちょっとずつ貯金できたとしても、本業自体の収入額が低いとなかなか貯金は増えていきません。
子どものために時間に融通の利く仕事を選んで収入が二の次になってしまっているシングルマザーは多いものです。
でも、収入が増えればその分の収入でホームヘルパーさんに来てもらうこともできますし、家事を時短にしてくれる便利家電を買うこともできる。
収入アップを目指して転職活動するのは今すぐにでも始められます。
もちろんシングルマザーの転職は大変。
世の中の採用担当者は今でもシングルマザーに対して偏った見方をする人が多くいます。
それを念頭に置いて、落ちて当たり前、採用担当者の見る目がないのだという気持ちで転職活動を続けましょう。
私の場合はシングルマザーになってから段階的に2回転職をしました。
転職先を選ぶ基準はキャリアアップと収入アップができるかどうか。
転職して経済的に余裕ができ、貯金できるようになっただけではなくたまに外食を楽しんだり、自分のおしゃれや楽しみにお金を使う楽しみを思い出したりと、ますます生活が充実していると感じます。ただ貯金するのではなく、投資という選択肢を採用しよう
収入が増えて少しずつ貯金に回せるお金が増えたとしても、今の時代お金を銀行に預けても利子はほぼ見込めません。
となると、ただ銀行でためておくのではなく、投資にまわして増やすという発想が必要になりそう。NISAやiDecoなどの投資型の貯蓄もぜひ選択肢に入れていきましょう。
もちろんノーリスクとはいきませんが、ただ貯金しているよりもお金を増やしやすく、プランによってはローリスクに始められます。
私の場合は楽天経済圏で生活しているということもあり、楽天のiDecoと積立NISAをやっています。
最初は怖くてほんの少しずつ始めたんですが、慣れたら少しずつ増額して今はできるだけNISAについては限度額まで入れるようにしています。
ポイントも積立対象になるので助かります。
iDecoは受け取れる年齢が大分先なので、今手元に使える貯金が目減りするほどに振り切ってしまうのはちょっと心配なので慎重派です。
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シングルマザーこそふるさと納税を活用すべき!毎年必ず納税します
今やテレビCMも沢山していますし、ふるさと納税のお得さはみんなが知るところとなりましたね。
実質負担額2000円でお得に返礼品が貰えるふるさと納税はシングルマザーは絶対活用すべきお助け制度!このお得が果たしていつまで続くのか分かりませんが、とにかく使えるうちはありがたく活用させていただきましょう。
私は楽天ヘビーユーザーなので楽天のふるさと納税を利用することが多いのですが、ふるさと納税は納税(支払い)はすぐに行って、返礼品が届くのには時間がかかるということが多いですよね。
生活に必要な物をふるさと納税で入手しようとするとちょっと戸惑うこともあるかもしれませんが、先々のことを見据えた返礼品の選び方をすれば本当にお得。
翌年の住民税から控除が受けられるので、限度額ぎりぎりまで納税するのがおすすめです。
ただ、そのためにはその分の先立つものが必要。
ふるさと納税をするためにもほんの少しずつでも貯金を増やして、パッと使える現金を用意しておきたいところです。
忙しいシングルマザーの貯金は貯金額より資産額で増やしていこう
ただ生活を切り詰めてるだけでは貯金を増やすことができたとしても気持ちが疲れてしまいますよね。
フリマアプリやポイ活などをうまく利用して自由に使える金額を増やしつつ、家でもできる副収入を検討して、本業の収入アップも狙っていく。更に投資で無理なく資産を増やしていきましょう。シングルマザーが貯金を増やすためにはただ一生懸命働いているだけではダメ。
賢く立ち回って少しずつ貯金を増やしていきましょう。
貯金できるくらいの生活の余裕が出てくると、シングルマザーの生活はますます楽しくなります。少し貯金ができて、投資に回せるお金ができてくると本当に気持ち的にも楽になりますし、そこからさらに新しいことにチャレンジしたいという意欲もわきます。
シングルマザー、頑張ろう!
いや、ほどほどに頑張ろう(笑)