私、このブログの運営者であるまるは、バツイチ子持ちのシングルマザーです。元夫との離婚理由は5つほどあったのですが、そのうちの一つがモラハラ。モラハラを受けていると、相手が明らかに怒るであろうことをすることがすごく躊躇われるんです。私もそうで、だから離婚に踏み切るときはものすごく怖かった。
でも、私の離婚とそれに関連するもめ事はすべて、私にとっていい形で解決することができました。怖かったけれど勇気を出して頑張ってよかったと心から思っています。
今回は、実体験をもとに、離婚を切り出すときのノウハウをご紹介します。
モラハラ夫には話は通じないと心得よ
まず、何よりもまずこれです。モラハラをする人は、相手の話に耳を傾けるということができません。ごく自然に配偶者を自分が支配して当然と考えているので、たとえどんなに正論を並べても、「支配される側の人間が自分に意見してきた」としか感じないんです。
あなたの気持ちは分かってもらえない
だから、あなたの気持ちはモラハラ夫には通じません。何を言ったとしても、逆に理詰めにしてこようとしてくるでしょう。どうせ分かってもらえないのですから、離婚することを決めたならばもう話すことなど何もないと思いましょう。
理解してもらうことを目標としてはいけない
私も離婚を決意する前は、何とか夫婦として理解し合いたい、尊重し合って夫婦関係を修復したいと考えていました。でも、何を言ったとしても元夫の価値観は動きませんでした。
「正しいのは俺。その俺に意見して、嫌な奴だ。」
「俺の言うことを聞くということが正しいのだから、妻の話は聞くだけ無駄。俺の話を聞け。」
元夫の発言をまとめると、大体これらに集約できると思います。私の話は聞くだけ無駄だと心の底から信じ切っているのですから、何を言っても無駄なわけですよね。私の元夫の場合、極度にマザコンだったので、その凝り固まった考え方を更に元姑が踏み固めてくれて、鉄壁の城塞を感じさせる通じなさでした。
そのようなモラハラ夫に理解してもらうことはもはや不可能。目標は別で設定しましょう。
あなたが目指すべきはモラハラ夫との決別
そう。離婚を決めたならば、目指すべきものは夫の理解を得ることではなく、その夫と縁を切ること。きっぱりと話し合って理解し合うことはあきらめましょう。
離婚を切り出す前の事前準備
モラハラ夫と離婚をすると決心したら、いくつか事前準備が必要です。確認していきましょう。
できるだけ弁護士をつけよう
モラハラ夫は自分を優位に立たせるのが大好き。あなたから離婚を切り出したら、あの手この手で嫌がらせしてきます。例えば、離婚のための協議に応じず音信不通になったり、自分ばかりに優位な条件ばかりを提示したり。
だからできるだけ、離婚に当たっては事前に弁護士さんに依頼をするようにしましょう。費用面が心配という人も、相談だけは行きましょう。費用面の心配をそのまま打ち明けたら、離婚の理由によってはそれすらも夫側に請求できるケースもありますし、今現在収入がないという人なら法テラスに相談することもできます。更に、いわゆる弁護士契約を組まなくても、アドバイスをくれるだけの格安契約などをしている弁護士事務所などもあります。おすすめはちゃんと契約を交わして、離婚一連の交渉や手続きを弁護士に任せることですが、それが難しい場合でも自分だけで頑張ろうと思わず、相談をしてみるようにしましょう。
ボイスレコーダーは必ず用意する
弁護士事務所に相談に行ったら言われることと思いますが、離婚を切り出すときは録音ができるものを必ず持つようにしましょう。今は大体スマホで録音ができますからそれでもいいですが、もっと小型でポケットに忍ばせることができるボイスレコーダーも安価に売っていますから購入しておいてもいいですね。
用意したボイスレコーダーは、離婚の話をする前からできるだけ使う練習をしておきましょう。モラハラが日常的なら、日常の会話も録音しておきます。だめで元々、使用方法の確認だと思えばいいし、もし何かモラハラの証拠になりそうなものが録音できたら、出るところに出るなんてことになった場合のいい証拠になります。
持ち出せる荷物は最低限事前に持ち出しておく
これも弁護士さんとの打ち合わせによりますが、モラハラ夫は「家のものを勝手に持ち出された!」「協議前に共有財産を持ち去るのはいかがなものか」など、元気よくゴネます。だから弁護士さんと相談して、持ち出すものの目星をつけておきましょう。そして、それらは必ず事前に持ち出しておきましょう。
住まいの契約書や保険の証書などの重要書類は、基本的にはどの家庭も日常的に見るものではありません。離婚を切り出す前日に持ち出したからと言ってバレるものではありませんから、必ず持ち出しておくようにしましょう。
他、洋服や結婚前の自分の大切なものなど、バレずに持ち出せるものをできるだけ事前に運び出しておきましょう。
子供は事前に退避させる
離婚を切り出すときに子供がその場にいるのはNGです。子供の情緒にも良くないのは言わずもがなですが、モラハラ野郎は簡単に子供をダシに使うからです。
もし、子供の預け先がない場合でも、事前に行政のファミリーサポート制度に申し込んだり、普段と違う保育園の預かりを依頼したり、小学生以上なら離婚を切り出した後に住まう場所で一人で待たせてもいい。とにかく子供はその場にいさせてはいけません。
住まいを確保しておく
離婚を言い渡したらそのまま別居に突入するのがモラハラを理由に離婚する場合はおすすめです。というのも、離婚を切り出されたことで逆上し、モラハラ夫が暴力に目覚めることがないとも言い切れないからです。
実家にひとまず厄介になるということもありですし、自分でアパート契約をするという場合は当日までに住める状態にしておきましょう。
離婚を切り出す方法はこれ
そのように準備をして、いざ当日。離婚を切り出すときはこんなことに気を付けましょう。
弁護士を付けたなら、話すことは必要最低限で
先に述べた通りモラハラ野郎は話が通じません。家の中で一番正しい自分に意見してくるイカれた妻の言うことは受け入れることはありません。だから、告げる内容は必要最低限、弁護士さんから伝えるように言われたことだけにしましょう。
言うべきことを言ったら長居は無用
私の場合はこうでした。
「あなたとはこれ以上夫婦でいることはできません。離婚していただきます。これ以降のすべての交渉は代理人の弁護士を通していただきます。弁護士から連絡がいきますのでご対応ください。」
これをしっかりはっきり述べ、他は一切伝えませんでした。当然元夫は激高し、「お前のそうゆうところがクソなんだよ」「これだけ良くしてやったのに」と罵ってきました。顔を真っ赤にして怒っていましたし、立ち上がって「お前に子供は渡さない。今すぐに連れてこい」とも怒鳴りました。
正直心臓が口から出るほど緊張していましたし、すごく怖かったです。でもグッとこらえて、「今言った通り、すべてのやり取りは弁護士としてください。私はもうあなたと話すことは一つもありませんので」とだけ伝え、一目散に家を出たのでした。
私はこれで良かったと思っています。夫婦としての話し合いは繰り返してきたつもりでしたが元夫には何も通じず、万策尽きて離婚に踏み切ることにしたので、実際本当にもう話すことは何もなかったんですよね。
友人の話ですが、同じように離婚を切り出した際に、お互いがお互いの方に非があると言って譲らず、激しい言い合いを繰り広げたそうです。その夫婦はモラハラが原因ではありませんでしたが、実に一晩中「お前が悪い」「あなたが悪い」と堂々巡りの言い合いを続け、それでも歩み寄ることはなかったんだとか。一晩やり合うほどに会話できるなら、やり直せるんじゃないの?と思いますがね・・・。友人のその話を聞いて、弁護士さんのアドバイスって本当に的確なんだなと感じたものです。
残りの交渉は弁護士さんに任せて自分は接触しない
勇気を出して離婚の意思を伝えたら、あとは万事弁護士さんにお任せして、あなたは安心して少し休みましょう。決して自らモラハラ夫に接触しようとしてはいけません。
もちろん、離婚を切り出してすぐに離婚成立!となることばかりではありません。私も結局、別居開始から離婚成立までには2年を要しました。最初は協議離婚を目指しましたがうまくいかず、調停で審判を出してもらう結果となりました。
なぜ協議離婚ではダメだったのかというと、離婚を切り出し別居を開始した直後、元夫と私の弁護士さんとの間で協議を行った際、元夫は当然自分が優位で、弁護士すらも話せば自分の味方をしてくれると思っていたようです。本当に自分だけが正義だと思い込んでいるんですよね。ところが、弁護士からは「非はあなたにある」と言われる。こんなはずじゃなかった。あんな奴(私)に負けるのは嫌だ。嫌がらせしてやろう。音信不通になってやれ。ということだったようです。
時間がかかってしまうと焦ってしまいますが、その点も弁護士さんに依頼しているならば調停に移行したほうがいい時期なども判断してくれますから安心です。繰り返しですが、できるだけモラハラ夫とは自力では戦わないようにしましょうね。
モラハラ夫との離婚後には楽しいことがたくさん待っている
離婚後、もちろん生活は大変ですし子育ても待ったなし!それでも、家の中でビクビクしなくてよくなったということは、それだけでも離婚して良かったと心の底から言えるくらい嬉しいことです。特に子育てについては、息子の発達問題などを元夫と共有することを考えると頭痛がしそう。本当に別れて良かったです。
私の場合は、すごく時間がかかりました。調停も3つしましたし、もともとが職場結婚でしたので転職の必要などもあり、色んなものを失いました。別居時に持ち出したのは本当に必要最低限でしたが、私のものはすべて元夫に勝手に捨てられましたので、文字通りゼロからの再出発になりました。
それでも、迷うことなく私は言います。離婚して良かった。私が人として尊厳を持って生きられるのは離婚したから。
離婚して良かったです。
モラハラで離婚したいと思うどなたかの参考になると嬉しいです。