自己肯定感を高めよう!

自己肯定感。

近年私が耳にするようになった言葉の一つです。聞いただけで何となくどんな意味か分かりますよね。自分で自分のことを肯定してあげる感じ。

自己肯定感て、私達シングルマザーにこそ大切なんじゃないかと思うんです。今回はそんなお話です。

シングルマザーを取り巻く環境は過酷

シングルマザーを取り巻く環境は過酷

シンママの生活環境って、何気に過酷です。経済的に困難を抱えている場合はもちろんですが、そうでない場合でも仕事をして、家のことも全部して。常に何かしら「やらないといけないこと」に追われていませんか?

シングルマザーになる前の体験がトラウマに

離婚であれ死別であれ未婚であれ、シングルマザーになるということ自体、誰しもが望むことではありません。旦那さんが亡くなったという場合は言わずもがなですが、離婚のシングルマザーも結婚時代に苦労しているケースが多々。

結婚時代に元旦那からモラハラを受けていた私、まるの場合も、思い返してみると結婚時代の記憶は辛いことばかり。男性に対する不信感はすごく引きずりましたし、元旦那に背格好や顔が似ている人を見つけると動悸がして気持ち悪くなってしまったりすることもよくありました。

離婚が成立するとそういった辛い気持ちからはいったん解放されたような気持になります。でも、生活の要として頑張る中で、ふとした瞬間に辛かった気持ちがフラッシュバックのように蘇って苦しくなることがありました。

離婚からすでに4年以上の月日が流れましたが、いまだに少しトラウマのように感じることがあります。それくらい、シングルマザーの抱える結婚時代の記憶って辛いものが多いのかもしれません。

離婚後の生活が大変

離婚後の生活が大変!

離婚成立後、実家を出た我が家は貧困を味わいました。毎月切り詰めて生活しても貯金が増えることはなく、自分の買い物なんて長いことしない期間が続きました。

今でこそどうにか貧困状態からは抜け出したものの、なかなか増えない収入に四苦八苦していることには変わりません。常にお金は心配の元。

お金の心配だけではありません。自分の体調が悪いとき、家事を変わってくれる人はいません。子供がもう大きいというなら多少楽ができるかもしれませんが、子育て世代のシングルマザーには常に「自分しかいない」感が付きまといます。

シングルマザーだからって、学校PTAや自治会の集まりなど、家庭で一人は大人が出席しないといけないような機会に参加しないといけないという条件は普通のご家庭と同じ。役割分担ができず、すべて自分でこなす必要があるシンママにはそれだけ時間のやりくりも求められます。

頑張っていることを認めてくれる人が少ない

そんな風に毎日毎日を頑張っているシンママである私たちを、真に認めてくれる人はあまりいません。

「シングルマザーで頑張ってて、えらいよね」

そんな言葉をかけてくる人はいます。でもそれはリスペクトから発せられた言葉じゃない。「シングルマザーなの?かわいそうね。」「自分はそうはなりたくないなあ。」そんな気持ちの表れであることは、言った人の顔を見ていれば分かります。

家の外に分かってくれる人は少ない。かといって、家の中には自分以外に子供しかいませんから、「認めてくれ」というのは酷ですよね。結果、シングルマザーは中々誰からも認めてもらえずにいることが多いのではないでしょうか?

認めてもらいたいと思うことは誰にでもある自然な気持ち

誰かに認めてもらいたい。リスペクトしてもらいたい。そんな気持ちは誰にでもある気持ちです。褒めてもらったら嬉しいですよね。いくつになってもそれは変わらないものなんでしょうね。

当たり前に誰でも持っている気持ちだから、シングルマザーだって認めてもらいたいと思って当然なんです。

前向きにあるために、自己肯定感を高めよう

そんな当たり前の気持ちを満たしてやるために必要なのが、自己肯定感。私達シングルマザーが前向きにいられるように、自己肯定感について知っておきましょう。

自己肯定感てそもそも何?

自己肯定感とは、自分を前向きに評価することができる気持ちのこと。今のまま、ありのままの自分がいいんだと認められる能力ということもできます。近い言葉だと、自信とかポジティブシンキングなどがあります。

自分に自信があるんだぞ!というのとは自己肯定はちょっと違います。「私は他の人よりも優れている」と感じるのは自己肯定ではなく、自尊心。プライドとか、そうゆうものです。

自己肯定感とは、他者がどうこうではなく、「私は私。このままでいいんだ。」と今の自分をそのまま受け入れる気持ちなんです。

5段階欲求について知ってみよう

自尊心と自己肯定感は、マズローの法則においては実は同じ部分に位置しています。マズローの法則とは、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されているとした心理学理論です。

画像は本サイトにて作成

ピラミッドの一番下にある「生理的欲求」は、生きたいという欲求です。私達人の根底にある欲求ですよね。食べるものが欲しいといったような、生命の維持に直結する欲求です。

生理的欲求が満たされると、安全に・安定した生活を送りたいという、「安全欲求」が生まれます。さらに、安全欲求が満たされたなら次に感じるのは「社会的欲求」社会集団に参加して安心したいという気持ちです。こんな風に、人の欲求は一つ満たされれば次の欲求を感じるようになるものだとし、また、その欲求の性質は段階によって異なるとした理論です。

この理論では自尊心と自己肯定感は下から4番目の「承認欲求」に当たります。そして、承認の欲求は、さらに「低位の承認欲求」と「高位の承認欲求」に分類されます。 それぞれがどんな承認欲求なのか見てみます。

「低位の承認欲求」は、他者から見て良く見られたい、優れていると思われたいといった、誰かに褒められたいという欲求を指します。自尊心と自己肯定感だと自尊心がこれに当たります。SNSでいいね!がたくさんほしいなんていうのもこの欲求です。

対して、「高位の承認欲求」に当たるのが自己肯定感。人からの評価に重きを置く次元から抜けだして、自分が自分を認められるようでありたいという欲求です。

自己肯定感が高まると何がいいの?

このように、マズローの法則上、第4段階にある承認欲求の中でも高位の承認欲求に当たる自己肯定感が満たされると、先に述べた通り、次の欲求が感じられるようになります。それは「自己実現欲求」自分にしかできないことをしたい。理想に向かって頑張りたいという欲求です。

マズローの法則の画像の右側にあるように、承認欲求までは「欠乏欲求」と呼ばれるのに対し、最後の自己実現欲求だけが「成長欲求」と呼ばれます。自分にかけているものを補いたいのではなく、もっと成長したいと願う気持ちに変わるわけです。

つまり、自己肯定感が高まると、欠乏欲求がすべて満たされた状態になり、成長欲求を感じることができるようになる。自分で自分をありのままに受け止めてやることができれば、自分の成長を目指すことができるようになりますよ。ということです。

自己肯定感を高める方法は意外にも簡単なこと

自己肯定感を高めることは意外と簡単

そうして見てみると、自己肯定感がいかに大切か分かります。でも、高位の承認欲求である自己肯定感を高めることは、意外と簡単なことで叶ってしまうようなんです。というのも、自己肯定感を高く保つことは自分が気持ちよくいられるようにしてあげること。自分が嬉しいことならばすごく簡単なことでいいんですよね。

例えば、音楽を聴く。自分の好きな音楽をダウンロードしたり、TSUTAYAでCDを借りるみたいなことをあきらめてしまったりしませんか?やろうと思えば別にできるけど、なくても困んないからなぁ・・・みたいな。でも、音楽聞きながら駅から家の道のりを歩くだけでも、ちょっと息抜きになってたりするんですよね。そして、そうして息抜きできると一息付けて、今日がちょっといい日に思えたり。自己肯定感はそんなことでも高まるんですって。

他にも、悪口ばっかり言う人とはちょっと距離を置いて、自己肯定感の高い人の近くにいるようにしたり、一日の最後にその日できたことを思い出してみたり、自分の心がけでできるようなことで、自己肯定感は高くなっていくんです。

なんか、できそう!

まとめ

シングルマザーとしてのここまでの生活を振り返ってみて、生理的欲求はたぶんずっと満たされていたかなと思っています。私の場合。その日の食べるものに困ったというほどではなかったかなと。安全欲求も、モラハラから解放されたことで満たされたように感じますし。

正社員になれたことで、社会的欲求も満たされたとして、そうすると今、私にとって自己肯定感を高めることはすごく大事なことなんだなと感じます。マズローの法則に当てはめて考えるとすごく考えやすいです。

これまでは自尊心を満たすことイコール承認欲求が満たされることだと思っていました。違ったんですね。人から認められなくても(認めてもらった方がいいんですけどね)、自分が自分を認めてやることは意外と簡単にできる。それが分かって良かったです。

今日寝る前からさっそくやってみよう。

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