今から数年前、私は離婚をして、旧姓に戻りました。でも実は、旧姓に戻るの嫌だったんですよね。
今回は離婚して苗字の選択を迫られる私達シングルマザーの選択肢について、私の正直な気持ちをお話します。
目次
離婚の時に旧姓に戻るメリットとデメリット
まずは、離婚時の姓の選択について、メリットデメリットをそれぞれ見てみましょう。
離婚時に旧姓に戻るメリット
離婚をするときに苗字を旧姓に戻すという人がこぞって言うこと。それは、「すっぱり別れた感じがするから」。
分かるわ^^
とにかく離婚が成立したからには、モラハラ(とは限らないですが)夫とはすっぱり縁を切って新しい生活を始めたいですもんね。元夫に全く未練がないことを示すためという人もいましたね。
離婚時に旧姓に戻るデメリット
離婚のときに旧姓に戻るデメリットは、なんといってもその面倒くささ!
親権を取った場合には、離婚しただけでは子供の姓は元のままですから、子供の姓を変更する申し立てをしなくてはなりません。それだけではなく、結婚していた時に使っていた印鑑の変更や、カード類の氏名変更などなど、しなくてはならない手続きが目白押し!
離婚が成立するまで頑張ってきて、それだけで疲労困憊だというのに、しなくてはならない手続きが次から次へとあふれ出てくる・・・。けっこうがっくりきます。
離婚の時に婚姻時の姓を名乗り続けるメリットとデメリット
離婚の際、苗字を旧姓に戻さず、婚姻時の姓をそのまま使うということも選択ができます。こちらもメリットとデメリットを見てみましょう。
婚姻時の姓を名乗り続けるメリット
婚姻時の姓を名乗り続けるメリットは、旧姓に戻すデメリットと同じ。
婚姻時の姓をそのまま使うのであれば、面倒な手続きなどはなく済みますから、その後の生活にすんなりと入っていけるのがいいところ。これは中々大きいですよね~~!
婚姻時の姓を名乗り続けるデメリット
婚姻時の姓を名乗り続けることのデメリット、それは、元配偶者になんと言われるか分かったもんじゃないということです。
ただしこれは、気になる人にとってはデメリットですが、何にも気にしないぞ!という豪胆な人にはデメリットとは言えないかもしれませんね。あなたはどちら?
そもそも、選択肢が2つしかないことに私は納得がいかない
今回の本題はここからです。そう。私は納得していないんですよ。姓の選択肢が2つしかないことに。
母子家庭として、新しい姓を作るという選択肢があっていい
離婚をして、私達シングルマザーは新しい世帯となるんですよね。もちろん実家に帰る人もいるし、それで円満に暮らせるならそれもすごくいい選択肢です。
でも、母子家庭として独立して頑張っていこうと思っているのに、姓は「親の姓を使う」か、「元夫の姓を使う」かで選ばなくてはならないなんて、なんだか嫌。
私と子供との新しい姓を作るという選択肢があったっていいじゃない。
私達シングルマザーは、一家の大黒柱なんですよ。自分たちの足で立派に暮らしているんです。どうして「誰かの姓」を使う選択肢しかないの?そんなのおかしい!!
そもそも、結婚時も新しい姓にすればいい
そう、そもそも、結婚時に妻が夫の姓を名乗るようになるのがそもそもにおかしいんですよ。もちろんその逆もありますが、何か商売をしているわけでも、守っていくべき大層な家柄でもなく、いたって普通の二人が結婚するならば、それも新しい姓を作ればいいのだと思うんですよ。
家系を管理するためなのでしょうか?できるでしょ?IOT社会なんだから。
そうすれば離婚のときだって、女性ばかりが姓の悩みを抱えなくても済むのに。
新しい姓にする方法は本当にないのか?
実は、探してみたら全く新しい姓にする方法もなくはないようなんです。
新しい姓を手に入れる方法:一度外国籍になる
新しい姓を手に入れる方法として、雲をつかむようなお話ですが、ネットを見ると方法がないわけではないようです。
一つ目は、一度外国籍になり、3年後に日本に帰化。そこで新しい姓を申請する・・・。
って、できるかーーーい!!
その方法ができる人って、ほぼいませんよね?姓を変えるためだけに3年間外国籍って、まあ行きたい国があればいいですが、それって姓の変更のためのことではありませんもんね。
う~ん、やっぱり雲はつかめないな。
新しい姓を手に入れる方法:裁判所に申し立て
もう一つの方法は、裁判所に申し立てを行う方法。
実は日本には、姓を個別に変えてはならないという法律はないようです。それは逆に、姓を個別に変えてはならないという法律もないということです。やむを得ない事情がある場合に、裁判所に申し立てをして認められれば姓を変更するということが叶う場合もあるそうですよ。
でも、その「やむを得ない場合」って?「離婚して、旧姓に戻るのが嫌」という気持ちって、シンママからしたら十分やむを得ないですが、その気持ちが理解できない人の方が多いでしょ?
そうなると、申し立てたところで却下されてしまうことの方が多いのでしょうね。今現在申し立てをする人が多くないということがそれを表しているということなのでしょう。
もっと多様性のある、みんなが等しく幸せな社会になってほしい
私達シングルマザーは、毎日をしっかり踏ん張って生きているんです。私たちは一家の大黒柱であって、主婦であって、ビジネスパーソンであって、何より一人の女性です。
今回は離婚時の姓の選択についてでしたが、私たちシングルマザーを取り巻く環境はまだまだ過ごしやすいとは言えないと感じます。
もっともっと、私達が、私達だけではなくて皆が等しく選択できる社会になるといいなと思います。