モラハラ夫が怖い!離婚理由になるモラハラって何?

平成29年の裁判所統計によると、調停離婚での離婚理由は男女ともに最も多いのが「性格の不一致」。調停離婚に限った統計ですから離婚したすべての人の統計ではありませんが、性格の不一致が夫婦にとって耐えがたい事柄であることは確かなことのようです。

この離婚理由に「モラハラ」という言葉が聞かれるようになってきましたね。モラルハラスメントの略であるモラハラはモラルによるハラスメントを意味しています。人格や尊厳を否定するような言動で相手を委縮させるモラハラは、性格の不一致と同様に男女ともに調停離婚の理由として上位にランクインしています。このブログの運営者である私、まるも夫からのモラハラ離婚の経験者。今回はどのようなことがモラハラに当たるのか、モラハラを受けていて離婚したいと思ったらどうしたらいいのか、などを私の経験をもとにお伝えします。

モラハラって何?これはモラハラ?

モラハラって何?これはモラハラなの?

近年よく耳にするようになった「ハラスメント」行為。ハラスメントとはいやがらせの意味。セクハラは性的な嫌がらせ、パワハラは力による嫌がらせといったように、各種類のハラスメントが存在します。

夫婦間のモラハラとはどのようなことがあるのでしょうか?

モラハラの事例を紹介。夫からこんなことされていたらモラハラかも

モラハラの事例を少し見てみましょう。

  • いつもイライラしている
  • 無視する
  • 自分や身近な人の悪口を言う
  • 人前で馬鹿にする・蔑むようなことを言う
  • 家事や仕事について否定することを言う
  • 子育てについて否定する
  • 相手(自分)を見下した態度や言動をする
  • 気に入らないことがあると物にあたる
  • 気に入らないことがあると物を投げる・壊す
  • 気に入らないことがあると暴言を吐く
  • 経済的、物理的に脅す

他にも挙げればきりがないように思いますが、モラハラは実は意外と身近に潜んでいるんですよね。

モラハラ離婚したシンママ、まるの元夫はこんな人でした

今の生活の中で「これはモラハラなのかな?」と迷ってしまうことはありませんか?例えば私の場合は元夫は金遣いが荒く、口座に入っているお金は全部使ってしまう癖がありました。また、結構なマザコンであると同時にシスコンで、姑や義姉と行動を共にしたがりました。そしてそのことで意見が相違したときには物にあたり、手近なものを投げて壊し、大声や顔、言葉で威嚇しながらこぶしを振り上げました。そしてそれらを「大きな問題」とは認識しておらず、謝れば済むこと、謝っても許さないならお前(私です)の性格が悪いんだ、とどうやら本気で思っていたようでした。

また、元夫は子育てには全く主体的には取り組みませんでしたし、家にいる間はゲーム三昧で家事どころか身の回りのことも満足にこなしませんでした。が、子供が体調を崩して吐くなどすると途端にオロオロし、「病院に行かないのか?病院に連れていきもしないなんて、お前なんかの自己判断で子供に何かあったらどうする!」とまくし立てました。そのくせ自分は夜中の看病はしないのですが。

これらはすべてモラルハラスメントに該当します。というか、モラハラのような曖昧で定義のないものは、受けての気持ち次第で些細なこともハラスメントだということができてしまいます。だから、今配偶者からの仕打ちで傷ついている、配偶者と一緒にいるのが苦しいと感じるのなら、あなた自身が断定してしまってよいのです。

「あいつはモラハラクソ野郎だぞ!」と。

モラハラを受けた自覚がない?モラハラの怖い事実

モラハラの怖いところはどんなところ?

モラハラはハラスメントを受けた側が感じている苦しみを、ハラスメントをしている側が認識しないことが多いようです。自分のしていることはいたって普通のことで、それに対して反抗してくる相手のほうがおかしいのだ、だから夫婦関係に亀裂が入った原因は相手だ。と考えるわけです。私の元配偶者も、別居開始当時私の弁護士さんと面会し、実に雄弁に語ったそうです。自分が何も落ち度のない素晴らしい夫なのにも関わらず、人格のおかしい妻(私です)が勝手に暴れて出て行って困っているのだと。

マジか。と思うじゃないですか。

マジなんですよ。

相手がこんな感じなので、別居開始前の私は「悪いのは私のほうなのでは?私の感覚がおかしくて、彼の言っていることが正しいのでは?」とずいぶん悩んだものでした。このように、被害者が自分を責めてしまうのもモラハラの特徴であり怖いところ。夫婦関係というとてもセンシティブなことだけに、周りのごく近しい人に程言い出しづらく自分だけでため込んでしまったり自分を責めてしまうわけです。

もしも今あなたが夫婦関係に問題を抱えていて、モラハラかなと感じているなら、まずはそれをだれか第三者に相談してみることにしましょう。それはあなたの親や兄妹、お友達である必要はありません。SNSや知恵袋系の掲示板でもいいのです。あなたの人となりを知らない人に客観的に感想をもらえると、自分を責めてしまう気持ちや配偶者への情を排除した状態で冷静に考えることができますよ。

行政によっては役所で定期的に法律の無料相談をしていることがあります。そのような場を活用するのも一つの手です。客観的な意見をくれる場所を探してみましょう。

モラハラで離婚したい!どうしたらいい?

モラハラで離婚したいと思ったらどうする?

モラハラ夫と離婚するためには、まずは弁護士に相談を

もしもあなたがモラハラを受けていて、離婚したいと考えているなら自分だけで離婚に向かって動くのはとてもリスキーです。モラハラをするような相手はいよいよ激高したときに暴力に訴えてこないとも限りません。その時には弁護士などに依頼して、直接配偶者とやり取りをしなくても済むように準備することをお勧めします。もしもあなたが今現在仕事をしていないなどで弁護士費用に不安がある場合には、法テラスに相談してみましょう。

モラハラをするような相手に、「あなたが悪い」といくら説いても無意味です。それが分かる相手なら、離婚に踏み切ろうというところまであなたを追い詰めることはないはずだからです。離婚しようと決めたならば悔しくてもつらくても、それを相手にわからせようとするのはあきらめてその後の生活を確立するために頑張ることに集中しましょう。

モラハラされた側は大変苦しい思いをしますが、モラハラが離婚の直接的理由となることは基本的にはありません。協議離婚の場合の離婚理由は夫婦の自由ですから夫婦間で「私たちはモラハラで離婚よね」と決めることができるかもしれませんが、先に述べた通り相手はおそらくは自分のモラハラを認めはしないでしょう。その場合離婚理由のトップである「性格の不一致」を使うことになります。それで協議離婚が成立すればいいですし、無理ならば調停離婚を目指します。その際にもモラハラのために離婚ということではなく、「婚姻関係を維持しがたい事象」としてモラハラの内容を赤裸々に挙げて話し合いに臨むことになるのです。

離婚自体は離婚届けを役所に提出すれば済みますが、モラハラを受けたあなたが一人で相手と離婚に向けて協議を行うのは大変なストレスを伴います。もしも自分で離婚調停を申し立てるという場合でも、一度弁護士事務所の相談を利用し弁護士の知恵をもらうことをお勧めします。

モラハラ夫との決別 まとめ

いかがでしたか?もしもあなたがモラハラに苦しんでいるなら、もしもあなたがモラハラ夫との決別を求めているなら、そのまま自分一人で苦しまずに誰かに相談をしてください。もちろん離婚という選択肢にならなくてもいいのです。より良い夫婦生活のためにくらいの気持ちで、誰かを頼ってみるとちょっと気持ちが晴れるかもしれません。

どなたかの参考になるとうれしいです。

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