息子がADHD。我が家の朝は戦争!

ほんの数日前のこと。息子が軽度のADHDと診断されました。これから我が家は療育施設を見学に行ったり、できれば入所したり、合併症状がないのか検査を受けたりと、息子の特性とひとつひとつ向き合っていくところです。

診断されてみると、息子の色々な特性が、「あ、ここもADHD特有のことなのかな?」なんて、これまでどうしてやったらいいのか思い悩んでいたことが、ADHDだからなんじゃないの?とちょっと気が楽になったりして、本当に私ってやつは現金なシンママですよ。おほほ。

さて、療育施設に行ったときに息子の特性をちゃんと落ち着いて説明できるように、その時息子を傷つけない言い回しができるように、息子の特性を整理したいと思っていまして、その中から今回は我が家の朝の風景を書いておこうと思います。

我が家の朝は戦争状態!

文字通り、我が家の平日の朝は本当にバタバタの戦争状態です。なぜだ・・・。

息子は寝ぼすけ君ではありません

息子は寝坊助ではありません

バタバタしてしまう理由は、息子がぐずって起きないからではありません。息子はどちらかというと寝起きがいいほうで、なぜか休みの日よりも平日の方が起きられないという子供あるあるはありますが、それにしても大体定時には目を覚ましています。

時間に合わせて動くということが激烈に苦手

じゃあ何か?というと、息子はとにかく時間通りに動いていくということが苦手なんです。「7時までに着替えを終わらせようね。」、「7時15分には朝ごはんをいただきますしようね。」など、できるだけ余裕を持ったスケジュールを組んでいても、その通りに動くということが苦手なので、いつの間にかどんどん時間が過ぎてしまっていて・・・ということがよくあるんです。

ちょっと目を離すと優雅に休憩してしまう

「今日は楽しみにしている授業があるんだ!」とか、「今日は宿題を頑張ったからたぶん褒めてもらえるんだ!」というように、学校に行くモチベーションの高い日は、それに向かってズンズン突き進むのでサクサク準備も進みます。

問題なのは、なんでもない普段の平日。特に危険なのは水曜と木曜かしら。なんとなく息子の気持ちがだらけてくる週の後半が危ないです。

ちゃんと目は覚まして「おはよう」が言えていて、「着替えようね」という声掛けに対して気分よく「うん!」と返事をしたはずが、ちょっと目を離したすきになぜかヒーローベルトを腰に巻いている。

関西人でもないのに「なんでやねん!」と声を荒げたくなる瞬間です。

早起きしても気を抜くと遅刻寸前!

早起きしても気を抜くと遅刻寸前!
怒ったらだめよ!と自分に言い聞かせます。

そんな感じなので、朝は気を抜けません。まずは起きて最初のお手洗い。うっかりしているとなん十分もトイレの住人になってしまっているので、ふと「あれ?いないな、自分の部屋かな?」と思っていると、起きたままの形状でゆっくりとトイレから出てきたりします。

着替えも注意が必要。着替え自体はササっとすれば2分もかからずちゃんと着替えられます。でも、何となく気分が乗らない日なんかは特にですが、いつの間にかパンツ一丁で本を読んでいたり、呼ばれてもないのにヒーローになりきって何かと戦っていたり。

極めつけは朝ごはん。何かのスイッチが入ったとき、もうすぐ家を出ないといけない時間だろうが何だろうが、一口ひとくちが尋常ではない小ささになって、「それ永久に食べ終わらないよね!?」みたいな食べ方を楽しんでいたりします。

それらをフルコンボでやってくる日もあるので、うかうかしていると遅刻寸前!なんてことも。

我が家の朝対策をご紹介します

そんな息子なので、我が家は我が家なりに対策をしています。当たり前のことだけですが、ご紹介しておきます。

学校の支度は前の日に済ませる

どのご家庭でもこれは当たり前なのでしょうが、我が家も翌日の学校の支度は必ず前の日の寝る前にさせています。確認もしています。朝支度をさせると気が気ではないので、これは絶対。

余裕をもって声掛けをする

起こした瞬間から、できるだけ意識を完全に息子から離さないように気を付けています。朝ごはんの支度をしている間も、自分が化粧をしている間も、息子の一挙手一投足に気を配るようにしています。ちょっとした足音、階段を下りる音、ドアを開け閉めする音など、「よし、今着替えを終えたな」「よし、トイレから出たな」を把握するようにしているんです。

それで、動きが感じられないときは早めに声を掛けます。「着替えしてるかな~~!?」「ご飯できてるよ~!」。でも、大体そうゆうときは声をかけただけでは息子の意識が覚醒することがないので、肩をポンとたたいたりして息子の意識をやるべきことに戻してやります。

声掛けは1つずつする

ちゃっちゃと動いてもらいたいなと思っても、あれもこれもと声をかけすぎるとNG。あれこれ言われると余計に息子は休憩したくなっちゃうようです。だから、声をかけるときは次にしないといけないことを一つずつにします。「パジャマ片付けてね」「牛乳出してね」など、小分けにして声をかけるようにしています。

余裕のある時は、「次何するっけ?」と聞いてみます。気持ちがちゃんと今すべきことに向いていれば、息子はちゃんと自分で考えられます。忘れ物は多いですが。そうして自分で考えられたときは母はひそかにガッツポーズ。

朝対策の勝率はどのくらいか?

ただし、対策しようとしていても、いつもうまくいくわけではありません。万事うまくいった朝を「勝利」ととらえると、我が家の勝率は大体、2割。

完全勝利は約2割

「今日は偉かったね!行ってらっしゃい!!」そう言って親子ともに気持ちよく家を出発できる日は、全体のたった2割。いつもこうありたいんですけどね・・・。

でも、1年生の時よりも勝率が上がってきているような気はしています。たぶん。

引き分けが約6割

圧倒的に多いのが引き分けです。引き分けとは、できたこともあるけどできなかったこともある。手伝ったり、お母さんがやってあげたりして、とりあえずちゃんと家を出たよねって日。

実は2割は敗北してる私

実は2割は敗北してる
敗北したときこんな感じになります。心の中で。

私的に、敗北とは私が声を荒げてしまった朝。「今着替えてるよ!」と言って、着替えていない。「今行くよ!」と言って、なぜかヒーローになっている。等々、息子の奇想天外な行動を私が追いきれなくて時間が足りなくなってしまい、「だから言ったのに!」となってしまったらもう私の負けです。

ああ、気持ちよく送り出してやりたいのになあ・・・。そう思う朝は嫌ですよね。

できるだけ楽しく幸せにいたいから、これからを頑張ろうと思ってる

これまではこの我が家の朝の風景に対して、ストレスたまるわ~と思うことはあっても、これがADHDだから?とは思ったことがなかったんです。その意味で、やっぱり病院に行って良かった。少し視界が広くなったような気がしています。ほんの少しだけ。

療育の施設に行ったり、同じようにADHDのお子さんを持つ親御さんと交流ができたなら、みんながどんな風に毎日を楽しくなるように工夫しているのか聞けたりするのかな?聞いてみたいな。そして我が家もそれに続きたい。

息子は特性のある子だけれど、ちょっと変わったかわいい息子です。その息子と、この母で毎日を楽しく過ごしたいんです。

だから、これから頑張るぞ!

おすすめの記事