息子なりに毎回頑張っていますし、親ばかですが本人なりに上達しています。
ですが、実は今私、息子がサッカーを始める前にはあまり感じなかった新しいストレスに絶賛襲われ中なんです。
こちらの記事は息子がサッカーを始めた直後の2021年6月に書いた記事です。
それから早2年。親としての心配やストレスは抱えながらも息子がサッカーを続けたことで本当に多くの変化が起きました。
こちらの記事も併せて読んでみて頂けると嬉しいです。
目次
息子はADHD。息子の性格は?
現在小学校3年生のうちの息子。
小学校2年生の時に軽度のADHDと診断を受けました。息子の性格は、素直で優しい。そして・・・
集中力が持続せず、気が移りがち。
自分自身がこれと思ったものにはずっと熱中していて、周りの音すらも聞こえなくなってしまいますが、学校の授業とか、先生のお話のようにちゃんと聞いていてくださいねというときに限って集中力が切れてしまいます。
また、やりたいと思ったことに対しての衝動性を止めるのが難しく、いけないと言い聞かせていたことでも調子に乗ってしてしまうことも。
更に、性格とはちょっと違うのですが、スポーツ全般がちょっと苦手。
どれも、普通級で過ごすことができるレベルですが、周りの子から「あいつちょっと空気読めないよな」とか、「あいつスポーツ全然できないな」とか言われるような感じです。
ADHD児の息子がサッカーを始めた!初めての本格的なスポーツ
そんな息子が、2年生の終わりに「サッカーをやりたい!」と言い始めたんです。クラスで憧れの男の子がいて、その子がサッカーチームに所属しているんですよね。
そう思った息子は、どうしてもやりたいという気持ちを打ち明けてくれました。
何度かの体験を経て、息子は憧れのクラスメイトと同じサッカーチームに入会したのでした。
サッカーを始めてから感じるストレス。それは?
毎週の練習を息子は息子なりに頑張っていますよ。
息子なりに。
親としてそれはとっても感じます。
でもね、サッカーチームに入ってから、私には新しいストレスがかかるようになりました。
それは、息子が明らかにチームで浮いているということ。息子が入ったサッカーチームは結構まじめに練習に取り組んでいて、少年サッカーチームとしては結構強い方なんです。
息子憧れのクライメイトの男の子はエースストライカーで、本当に頑張って練習していますし、そんな男の子に追いつけ追い越せで、みんな本当に真剣に練習に取り組んでいます。
そんなまじめに取り組んでいるチームの中で、息子がへらへらフラフラしているのは明らかに浮いています。サッカーがしたいという息子の気持ちは嘘偽りのないものだと思いいますが、集中力が続かない息子。
ちょっと興味をそそるようなこと、例えば友達のちょっかいが入ったりすると、練習やコーチの話なんてそっちのけで遊んでしまいます。
ちょっかいを出してきたお友達が練習に戻っても、息子だけ遊びに夢中になり続けていて、結局チームからひんしゅくを買ってしまうことも。集合がかかっても息子だけ遊び続けていたり、集合した後にも遊びの空気を息子一人引きずっていて、試合に向かうみんなの気持ちに水を差したり・・・。
それを見ていると、イライラしてしまうんですよね。
息子には悪気はないのですが、チームからしたら迷惑なんです。
見ているこちらの方がそのあたりには敏感になってしまうので、私ばかりがイライラしている・・・。そんな状況になってしまっています。
発達障害児には個人スポーツが向いているという一般論を実感中
一般に、周りの子たちとペースを合わせるのが苦手なADHD児には、サッカーとか野球、バスケのようなチームスポーツよりも、陸上とか武道のような個人競技の方が、本人のペースで楽しく続けることができるケースが多いという情報を、いくつかのウェブ情報で読んでいた私。
実際にサッカーを始めてみて、練習中もですが特に試合などのシーンでそのようなことを感じることが多いように思います。
これだから、個人競技にしておいた方が良かったんじゃないかな?周りの息子への目線が痛いな。
そんなことばかり考えてしまう、気にしいの母にはちょっとしんどい環境です。
練習試合でみんながピリピリしていても全く気づけない息子
小学生の頃、サッカーやってる男の子って「花形」みたいなとこありませんでしたか?
今の令和の世にもその雰囲気は健在で、チームの子たちみんなとっても頑張っていてカッコいいんです。まじめにサッカーに取り組んでいて、「こんな技ができた」とか、「こんなフォーメーションで攻めたい」とか、そんなことを一生懸命話しているんです。
だから、練習試合になると毎回みんな本当に一生懸命。
「勝ちたい!」
その気持ちが伝わってきて、こちらも一生懸命応援します。
そんな中、その空気を読めない息子がいるんですよね。サッカーと全く関係のない話をしてみたりとか、全く試合を見ることもなく遊んでいたりとか・・・。
みんなが頑張っている!自分も頑張ろう・・・とは思わないマイペース
みんなが頑張っている、勝ちたいと思って必死になっている、だから僕も頑張ろう!
口ではそういいつつも、すぐに興味がよそに移ってしまう息子は、みんなの頑張る輪の中に入っていけずにいつもよそでチョロチョロ。コーチが何を言ってもどこ吹く風、なのに突然チームを鼓舞するようなことを言って、「お前が言うのか!」みたいなリアクションをされても意に介さず・・・と、とってもマイペース。
見ているこちらがイライラ!チームワークを乱しまくる息子
正直言って、私自身はチームスポーツは苦手だったんですよね。
それはなぜかと言うと、チームワークを乱す人にイライラしてしまうから。
そう。
今の息子みたいな人がチームにいるとしんどいということを知っているからなんです。
自分自身が人に合わせるのが嫌だから、そもそもチームスポーツを選ばない。
そんな私だからイライラしてしまうんですよね。
問題なのは息子だけじゃない。私の性格が問題なのよ。
そう。問題は息子だけじゃない。私です。見ている私がひと一倍イライラしちゃうたちなんです。
もしかしたら私が思うよりもチームメイトの子供たちはイライラしていないかもしれない。
もしかしたら私が思うほどコーチたちは気にしていないかもしれない。
でも、私が気になっちゃうたちだから、余計にイライラしちゃう。
そう。
私のひとり相撲かもしれないんですよね。
私の性格上の問題なのかもしれません。
悪い面だけじゃない。息子だけ見たら明らかに上達した
悪いことばかりではなくて、明らに息子にはいい変化がありました。元々運動をまったくと言っていいほどしてこなかった息子。
苦手だから、かけっこも鉄棒も、とにかく逃げて避けてを繰り返してきた息子です。
だから、自分からサッカーを頑張ると言い出したことがすでに息子にとっては快挙だったのです。
その息子のチーム加入当時は本当に大変だったんですよ。
サッカーどころか、みんなの準備運動にもついていけない。パス練習にも混ざれない。
そんな状態でした。
それを、自主トレを繰り返してどうにかついていけるようになってきたんです。
元々、ドリブルは歩くより遅かった
息子のドリブルはまあそれは言ってはいけないですが・・・まあ酷かったです(ごめん、息子)
一度蹴ったらボールが自然に止まるまで、つかまえることができないんですもん。ボールを追いかけて走ってはいるけれど、ドリブルというかなんというか・・・。
ちゃんとドリブルしてオールをコントロールしようとすると、歩くよりも遅い速度で、ボールを蹴るよいうよりも撫でるに近かったように思います。止まっているボールで空振りしていた
しかも、パス練習をしても、空振りどころか足を出すことができず、ボールが目の前を通り過ぎてばかり。
いざ蹴ろうとボールを置いても、止まっているボールを蹴るのにも空振りしてしまうような息子です。正直見ていて親の私が引いたほどです。
試合に出してもらえる喜びを知った
そんな状態でも、練習試合をすると出してもらえるんです。もちろんスタメンではありませんよ。
でも、試合の後半に、ちょろっと出してもらえるんです。
本当にコーチ陣には頭が下がります。
コーチがちゃんとどの子も必ず試合に出られるように考えてくれていて、どんなドベの子(うちです)でもちゃんとピッチに立てるように考えてくれているんです。
コーチたちも、現役もしくはすでにOBである子供たちのパパたちです。
お給料をもらっているのではなく、お仕事のお休みを利用してコーチ業をしてくれている方々です。
そんな方々が、集中力を切らしまくってよそ見をしまくって、しまいにどこかへ遊びに行ってしまううちの息子を試合に出してくれているんです。
ありがたい。本当にありがたいです。
実際に試合のコートに立ったことで、息子もすごくやりがいを感じたようです。遅いなりにちょっと足が速くなった
そんな風にして、運動が苦手ななりに息子は進化してきました。かけっこもちょっと様になってきたし、実際ちょっとだけ早くなりました。
それに、ボールに触ろうという意識も少しずつ出てきましたし、ドリブルも小走りでできるようになってきた。
息子なりに、超進化を遂げています。
あくまで息子なりにです。
周りの子たちに比べれば全然まだまだなんですけどね。
ADHD児のチームスポーツは、見てる親をやきもきさせる
正直、「別にサッカーじゃなくてよくない?」と思っている親としては、見ていてやきもきすることばかり。
特に試合となるとイライラしてしまいます。
でも、息子は息子なりに進化しているし、チームメイトとも打ち解け始めています。
私がイライラしてしまうのは息子が悪いのではなくて、私の性格の問題です。
多分、子供たちは時間をかけて自然と打ち解けていくのでしょうね。
もちろんうまくいかないこともあるでしょう。
その時はまた考えればよくて、外野で私がイライラすることではないのでしょう。
もしかしたら、普段から忙しいのにこの上休みの日まで時間をサッカーに費やすことになったことで、余計にイライラしてしまっているのかも。
それこそ自分の問題であって、息子に背負わせることではありませんよね。分かってるんです。
分かってるけど、イライラする。
このイライラとずっと付き合っていくのでしょうか?
我が家のサッカーはまだ船出したばかり。
これからどうなっていくのか、またご報告したいと思います。