シングルマザーは毒親になりやすいの?

私の母は毒親でした。

今は絶縁状態になっていて、これからも顔を合わせることはないつもりです。

自分が毒親に育てられたからか、毒親関連のサイトやウェブページは結構チェックしてしまいます。

その気づきをシェアしていきます。

毒親家庭出身のシングルマザーは意外と多い

毒親家庭出身のシンママは意外といる

実は、毒親家庭で育ったと感じているシングルマザーは意外といるということをご存じですか?

具体的な調査数値があるわけではありませんが、実際に離婚をしても実家には帰らず、母と子供だけで新しい生活を始める母子家庭が全体で約7割を占めることからも、実家と距離をとっているシングルマザーが多いことが伺えます。

SNSやブログなどが普及した現在、毒親に育てられたことを告白するシングルマザーが意外に多く、インターネットで検索すると実に様々な毒親エピソードを見ることができます。

シングルマザー自身が毒親になる割合が高い

そんな毒親。自分が毒親に育てられて苦しい思いをしたから、自分の子供には同じ苦しみを与えたくない。

そう思いながらも、自信も毒親になってしまうシングルマザーも実は二人親世帯に比べて多い傾向にあるんです。

それはとても悲しいことですよね。

労働政策研究・研修機構の発表を見てみよう

労働政策研究研修機構

独立行政法人労働政策研究・研修機構は、厚生労働省が所管する独立行政法人。

この独立行政法人労働政策研究・研修機構が2017年に発表した『世帯のディストレス』内、第6章 母親による児童虐待 ―母親の自己認知と環境要因― によると、金銭面と時間の両方が欠乏した際に、児童虐待が増える傾向にあるそう。

同機構の調査では、母親全体と比較して、実際に虐待を行ったと回答したシングルマザーはやや多いという結果であったが、育児放棄に関しては実際にしたことがあると回答したシングルマザーは母親全体の2.2%に対して4.8%と倍のスコアを記録したとのことなんです。

しかも、虐待について悩んだことがあると回答したシングルマザーの中で、実際に育児放棄をしてしまったと答えたのは母親全体の8.1%に対して、19.4%と、大きく上回る結果だったんです。

今回の主題は毒親ですので、『虐待』や『育児放棄』がそのまま当てはまるということではありません。

でも、子供が苦しむということ、経済的・時間的に欠乏して思い悩むことがトリガーになって怒るという点において、毒親と虐待・育児放棄は切り離して考えることはできないのではないかと思うんです。

どうしてシングルマザーが毒親になりやすいの?

どうしてシンママが毒親になりやすい?

先に独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査にあった通り、経済な困難と、時間的な余裕がないときに虐待や育児放棄に至りやすいことは想像にもやさしいですよね。

貧困や時間的制約で追い詰められている

経済的に困窮していると、どうしても気持ちが焦ったり不安になったりします。

子供がしたいということを叶えてやれないことに対する自責の念もとても辛い。その不安や焦りがストレスとして蓄積されることで、やがてそのストレスが子供へと向いてしまうんですね。

私自身も離婚後、毒親から逃げるように引っ越しをした直後はとってもお金がなくて、しかも仕事もなくて、毎日仕事が決まるまでドキドキハラハラしていました。

それがとてもストレスだったし、子供が何も知らずにお金のかかることをしたがると、子供は何も悪くないのにやるせない気持ちになったものです。

子供との共依存の関係になってしまうことがある

毒親は、自分が見捨てられること、見限られることを恐れるあまり、子供のすることや人格を否定することで共依存の関係を作り出すことがあります。

子供は親から認められないために自己承認ができず、結果親に依存してしまい共依存関係になってしまうんです。

どうしたら毒親にならずに済むの?

どうしたら毒親にならずにすむ?
「毒親の特徴に自分が当てはまるんじゃないか」 「自分も毒親と同じことをしてしまうんじゃないか」

そうゆう不安はいつも持っています。

毒親を親に持つ人ならその気持ち、分かる方が多いのではないでしょうか。

「私は毒親にはなりたくない」 「あの頃の自分と同じ気持ちを子供に味わわせたくない

そう思うからこそ、毒親家庭出身のシングルマザーが気を付けておくべきことは何なのでしょうか?

シングルマザー自身が幸せで満たされていること

経済的に困窮していること、時間的余裕がないことで虐待や育児放棄に及んでしまう傾向にあるということは、その逆になれば虐待してしまったり育児放棄に向かう割合が減るということです。

じゃあどうやって、経済的困難から抜け出すのか?また、時間をどうやって作るのか?

それはとても難しい問題です。

でも、今現在の収入が満足できる額でないとしても、副業やポイ活を駆使してちょっとした副収入を目指すことはできるかもしれません。

時間がない!と思っているなら、程よく手を抜いたりして完璧を目指さないことで、ちょっとした息抜き時間を作れるかもしれません。

上手にシングルマザー自身がホッと息つける場所を作ることが必要です。

率先してヘルパー制度や子育て支援に頼ろう

お住いの自治体で、ホームヘルパー制度がないか調べてみましょう。

1時間数百円で、ヘルパーさんに家事を手伝ってもらうことができる制度があるかもしれません。

数百円かかるとはいえ、毒親家庭出身のシングルマザーはいざ自分が疲れ切ってしまった時にも頼る親戚がいないことも。

行政の制度を上手に使って、子供と離れる時間を作ることはとてもいい息抜きになります。

近所に顔見知りを作ろう

もしかしたら、「頼れる人はいない」と思っているのは自分だけかもしれません。

近所で話せる顔見知りの人はいますか?いないなら、ちょっとした会話や挨拶から始めましょう。

困ったときに助けてくれる存在になりますよ!とまでは言えませんが、子供以外に会話できる相手がいることは、子供が小さいうちは特にとても気分転換になります。

無理にお友達を作ろうとしなくてもいいんです。ちょっと挨拶ができる程度の人を作るつもりで、コミュニケーションをとっていきましょう。

SNSを活用してストレスを発散しよう

実はSNSやネットの世界には、私達と同じく毒親に悩んだ経験をした人の話がゴロゴロと転がっています。

同じような体験をした人と、顔を合わせることなく言葉を交わせるのはSNSならでは。

倫理的に危険な発言をすることは控えるべきですが、苦しい胸の内をさらけ出すこともできる。

シングルマザーには吐き出せる場所が必要です。

ソーシャルネットワークをうまく使ってストレスを発散していきましょう。

私たちは毒親にはならない!シングルマザーは幸せでいよう

シングルマザーは幸せであれ

毒親育ちの私達シングルマザーは、「自分の親のようにはなりたくない」と思いながらも、経済的・時間的な困難から、いつの間にか毒親と同じことを言っている・・・なんてことも。

それを自覚したとき、苦しいですよね。そして悲しくもあります。

そうならないためには、私達シングルマザーこそ幸せでいる必要がある。

行政の制度やご近所さん、または副収入やSNS、使えるものは何でも使っていきましょう。

子供の幸せのために、誰よりも私達シングルマザーが幸せであるように。

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