私の息子はADHDです

かねてから私、まるは息子の発達に不安を持っていました。もしかして発達障害なんじゃないかしら?と。今回初めてADHDと診断されました。診断に至るまでの経緯と、今の親としての気持ちをまとめておきます。

これまでの我が家の対応をまとめます

まずはこれまでの我が家の息子の発達に関する対応について、軽くまとめておきます。過去何回か記事にしていますので、順を追って読んでいただけると流れがお分かりいただけます。

最初に発達について相談しようと思ったのは保育園時代

保育園時代から息子の発達について悩んでしました

私が息子の発達に何か問題があるのではないかと感じるようになったのは保育園時代。自分の気持ちをコントロールすることが下手で、嬉しいときも嫌な時も、とにかく気持ちの切り替えができない。嬉しいときははしゃぎ続けてしまうし、嫌なことがあると床に転がっていつまでも泣きわめき、なん十分もそのままということが頻繁にありました。

家にいるときはいいけれど、保育園でもそうなのですっかりクラスの問題児。半年に一度ある保護者面談では、各担任の先生からサンドバッグ状態でボロカスに言われたものです。

行政の発達センターでテストを受け、連携ファイルを作成した

息子が年長さんの年、行政の施設である発達センターに相談に行きました。そこで息子は心理士さんと面談をしたり、ちょっとしたテストを受けたりして、小学校入学に当たって、担任の先生と連携できるように、息子についての傾向や対応方法をまとめた連携ファイルを作成してくれました。

当時、年長さんの息子は年中さんの時よりも落ち着きを見せて来ていて、年齢を重ねるとともに少しずつ落ち着いていくという期待を持っていた私は、発達センターで作成してもらったファイルで学校と連携しながら頑張っていこうと思っていました。

連携ファイルが小学校で活用されなかった

残念ながら、連携ファイルは役立ちませんでした

ところが、息子が1年生の時に担任をしてくれた先生は、この連携ファイルを読んでくれませんでした。先生から息子について、連携ファイルに書いたような内容のことを指摘されたりしたことで疑問を抱き、個人面談の時に確認したら読んでいないことが発覚。これは本当にショックでした。

ラッキーなことに(ラッキーと言っていいか不明ですが)、息子が小学校2年生になるときに担任の先生が変わることになりました。そこで、私は今の担任の先生に改めて息子のことと連携ファイルのことで面談をしてもらい、協力をお願いしました。

発達専門ではないが、区内の病院で相談してみた

学校との連携だけでは足りない気がして、一度病院にも行ってみました。ただ、後述しますがその時は事情により、発達専門の病院ではなく、HPで発達相談もできることを謡っている小児科に行きました。

一通り診察してくれてから、医師から告げられたのは、「落ち着きはないけれど、病的ではない。学校との連携で十分なのでは?」

連携ファイルに書いてあることと今気になっていることが違うことに気づいた

病院で、病的ではないから学校との連携で十分と言われた私は、安心する反面少しの違和感を抱きました。その違和感が何なのかは割とすぐに分かりました。

病院で医師に相談したとき、連携ファイルを元にして話をしました。でも、小学校に入学してからの息子は大分落ち着いてきていて、感情のコントロールは下手なりに、話せば分かるようになってきていて、連携ファイルに書いてあること自体はそんなに気にならないことになってきていたんです。だから、病院で先生に聞いてもらった息子の特徴は今はあまり見られなくなってきていて、先生も病的でないと言ってくれたのだと思うんです。

そう、小学校に上がって、学年も2年生になり、今息子について気になっていることは保育園時代とかなり変わりました。今気になっていることは、忘れ物の多さ、協調性のなさ、集中力の低さ、そして衝動性の強さなど。

そのことに気づいたので、改めてちゃんと病院に診てもらって、私達親子が毎日笑顔でいられるように助言をもらいたいと思うようになりました。

今回受診に至るまでの流れ

改めて専門の病院に行きたいと考えてから、実際に受診をするまでの流れをまとめてみます。

受診は実は半年前にするつもりだった

そもそも、病院にはもっと早く行ってみるつもりだったんです。1年生の担任が連携ファイルを読んでくれなかったこともあって、「学校や行政は頼りにならない。自分で何とかしなくては」と考えた私は、病院をいくつか調べました。1年生の春休み期間を使って受診を考えていたんですがその時期に新型コロナウィルスが感染拡大。病院に行くということにリスクを感じるように。緊急事態宣言と外出自粛もあり、いったん病院に行くのは先送りにして様子を見ようと決めました。

自治体指定の病院は初診を受け付けていない状態

新型コロナウィルス感染拡大による影響はそれだけではありませんでした。私たちの住む区で指定されている発達専門外来は、新型コロナの影響を受けて初診をすべて受け付けないことになってしまいました。これでは区内では専門の病院で見てもらうことができません。

お隣の区の病院に行ってみることにした

仕方がないので、ちょっと距離がありましたが、隣の区で初診も受け付けてくれる病院で予約を取ることにしました。その病院は快く受け入れてくれました。良かった・・・!

病院で初めてのADHD診断

予約の日、学校を早退して病院へ。道すがら、息子に何をしに病院に行くのかを説明しました。息子が忘れ物ばかりしてしまうことや、やりたいと思ったことを悪いことでも我慢できないこと、授業中にまっすぐ座っていることが難しいことなどは、実はほかにも同じように悩む子がいることなのだということ。病院でアドバイスをもらって、息子自身のクセとうまく付き合っていく方法を考えるために行くのだということなどです。

息子自身、忘れ物が多いことや、我慢が効かないことを、「自分がダメな子」なのだと思っていると表現しました。忘れっぽいので、自分で自分をダメだと感じたことを割と忘れているように感じますが、息子なりに小さな胸を痛めているのだなと感じて、コロナの影響とはいえ、病院に行くことが遅くなってしまったことを申し訳なく感じました。

ADHDは特別なテストなどを受けなくても診断ができる

さて、いざ診察を受けてみると、医師が息子と私、それぞれにいくつかの質問をして、全部で30分くらい会話をしただけで、息子は「軽度のADHD」という診断をいただきました。先生によると、ADHDは特別な検査などを受けなくても、先生との診察で診断を下すことができるんだそうです。そうなんだ~・・・。

先生と話している最中も、息子はいつも通りの落ち着きのなさを発揮してくれました。椅子をぐるぐる回したり、机に突っ伏したり。緊張していつもよりいい子にならなくて良かった(^^)

息子は軽度のADHD

こうして、息子はあっさりとADHDだという認定をもらうことになりました。長らく時間がかかってしまったけれど、いざ病院に来てみれば実に簡単でした。

ここで念のため、ADHDについて少しだけ解説を。ADHDは、注意欠陥・多動性障害のことで、発達障害の一つの種類です。特徴としては、こんな感じです。

  • 忘れ物が多い
  • 集中力が続かない
  • じっとしていることが苦手
  • 目先の利益に目が行きやすい
  • 整理整頓が苦手

いやぁ、全部当てはまってますよ。見事に。でも、専門じゃない病院でも言われましたが、病的な感じではありません。いわゆるグレーゾーンということなんでしょう。先生からも「軽度の」と言っていただいたので、すごくしっくりきて、納得できました。

ADHDには合併症状があることが多いのだそう。そこで・・・

ADHDだということは分かりましたが、実はADHDは自閉症などの合併症状を持っていることが多いそうなんです。そこで、息子も自閉症などの検査を受けることになりました。合わせて、私も親向けの検査を受けることに。

そういった検査を受けたのち、再度診察を受けて息子の持っている特性を教えてもらいます。

病院と提携している療育施設を紹介してもらった

更に、療育の教室も紹介してもらいました。家から遠い病院を選んで受診しただけに、その病院からの紹介の施設に通えるかが微妙ですが、そちらも見学に行ってみる予定です。すでに予約をしてあるので、また記事にしたいと思います。

息子がADHDと診断された今の私の気持ち

息子を愛している気持ちに変わりはありません

こうして、ようやく息子の特徴にADHDという名前が付いたわけです。

今の私の気持ちとしては、収まるところに収まりつつあることに安心をしているという感じでしょうか。正直、ずっと息子を見てきましたから、今更発達障害じゃないと言われても、逆に「じゃあどうしたらいいんだ」という気持ちになってしまうと思います。だから、腑に落ちたというのが正直なところ。

息子はいいところも沢山持っています。明るい性格で私の気持ちを引き上げてくれることもありますし、優しさも持っている。歌を覚えるのが得意で、ブロックで空想しながら色んなものを作るのが得意。私は息子のことが大好きです。でも、来る日も来る日も同じように忘れ物を繰り返し、ダメですよと言い聞かせたことをして回る息子に、正直声を荒げることもよくあります。ストレスを感じているのが正直なところです。だから、私達親子が毎日を楽しく過ごしていられるように、また、息子の将来のために、息子の特徴とちゃんと向き合っていきたい。そう思っています。

だから、今回病院に行くことがやっと叶って本当に良かった。これから先、ADHDという名前が付いたことで、新しい苦労が出てくると思います。例えば、学校で周りからどう見られるか、ママ友さんに言った方がいいか、元夫に伝えるべきか、実家はどうか・・・等々。それらについてどう思うかはまた別でまとめてみたいと思います。

とにかく今は、ここから始まるなという気持ちです。これからも頑張るぞ~!

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