シングルマザーにはどっちが幸せ?車のあるなし

シングルマザーにとって、車は日々の暮らしを手助けしてくれる、元旦那なんかよりよっぽど頼りになる相棒です。あなたは車を持っていた方がいいと思っている派?それとも車はなくていいと思っている派?

私の場合は、車の運転自体が好きということもあって、車は絶対持っていたい派です。好きだから、という主観が入ってしまったら、「じゃあ持ってる方がいいに決まってるじゃん」となってしまうので、今回は好きか嫌いかという、人による好みの部分は除外して、利便性や費用面で車を持っていることと持っていないこと、総合的に見てハッピーなのはどちらなのか?を私なりの見解で比較していきます。

※ご注意)今回はいくつかの路線料金の比較が出てきますが、最安や最早などの条件をお約束するものではありません。電車の移動は出発時間によっても経路によっても所要時間や金額が異なることがありますので、今回の金額は大体の比較のためのものとお考え下さい。また、高速料金は土日祝日の金額となっています。

シングルマザーの暮らし、車のあるなしで何が違うの?

シングルマザーの暮らしに車は必要?

まずは、様々なシーンで、車を持っていることと持っていないことで、暮らしやレジャー、緊急時に何が違うのかを比較してみます。

日常シーンで見比べる、車がある、車がないことの比較

まずは日常生活の中で、車があることとないことでどんな違いがあるかを比較してみます。

買い物の場合

買い物に車はあった方がいい?

日々のお買い物では車があるのとないのとでどんな違いがあるのでしょうか?

日々のスーパーなどでのお買い物は、食料品などの消耗品の購入が主。こまめに買い物に行く人なら、1度に購入する品物の量もそこまで多くないので、車で行くことにも、徒歩や自転車で行くことにもそんなに利便性の差はありません。

ところが、1週間分の買い物を週末にまとめてしてしまうという場合はそうも言っていられなくなります。1度に購入する量がとても多くなりますので、徒歩だと荷物を運ぶのが大変!自転車の場合でも、前かごだけでは収まりきらない場合もあったりします。フルタイムで働いているというママさんなら、まとめ買いをしているという方も多いのではないでしょうか?

ただ、買い物の際に、自分で運べる量は自分で分かりますから、その日の足に応じた買い方をしますよね。だから、車がないからと言って不便だとはいえません。1度にたくさん買えることがいいことということでもありませんし。

よって、買い物の場合は車があるなしで、そこまで利便性に差はないと言えます。

通勤の場合

次に通勤に車がある場合とない場合で比較してみます。

通勤は、大体の方が毎日同じ場所に通いますよね。通勤定期を持っている人が大半なのではないでしょうか?電車であれ、バスであれ、決まった交通網で職場に通っている方がほとんど。

同様に、車通勤の方は毎日車です。車通勤をしているからにはもう車を持っているわけで、「私、車通勤なんだけど車持ってないんだよね。」みたいなことは、社用車で通勤することを許されているという方以外にはありえないわけです。だからこれは比較の対象外。

車通勤を対象外にしたうえで、通勤に関しては職場から支給される定期代で、あらかじめ申告したルートで通勤しているという人が大半でしょうから、それを無視して車で通勤するというやんちゃな人はあまりいないでしょう。仮に車で通勤したとして、職場に駐車場がないと、別途駐車場代もかかってしまいます。

よって、通勤の場合には、車があることにはそんなに利点がなく、なくてもよいものと考えて良さそうです。

子供の送り迎えの場合

次は子供の送り迎えの場合。保育園や幼稚園への送り迎えという場合もあれば、小学生、中学生であれば習い事の送り迎えの場合もありますね。

子供を自転車の子供乗せに乗せられる年齢までは、自転車での送り迎えが一番小回り効くと思いませんか?小回りが利く分、車よりも便利なこともあるくらいです。

でも、雨の日の送り迎えや、子供が大きくなってきて、もう自転車には乗せられないという年齢になってくるとちょっと事情が変わります。車があると、習い事の前に車で送りながらおにぎりを一つおやつとしてお腹に入れておくとかというときにも人目を気にしなくて済むので便利です。子供が疲れて寝てしまったというときにも、自転車だとちょっと危ないと感じることがありますが、車であれば家に着くまではそのまま寝かせてあげようと思えますよね。

最も、送り迎えが必要な年齢って限られますから、そのうちなくなることではあるのかな。

子供の送り迎えについては、車があるとちょっと便利なこともあるかな、という感じです。

こうしてみると、日常では車があるのとないのとで、「そこまで利便性に差がないけど、あったら助かることもある」という印象です。

レジャーシーンで見比べる、車がある、車がないことの比較

では、非日常のレジャーシーンではどうでしょうか?

旅行に行く場合

まずは旅行に行く場合はどうでしょうか?パワフルな人はするかもしれませんが、飛行機に乗っていくような距離の場所に車で行く場合、運転を交代してくれる人がいないとちょっと危ないですから、今回は一人で運転していけそうな距離感の旅行先で考えてみましょう。

例えば、東京駅に住んでいる人が(そんな人はいない)、「そうだ、箱根に行こう」と思い立ったとします。その場合の旅費を、母子家庭の構成人数別で見てみます。

東京駅から箱根湯本まで、電車で行くと大人の運賃で¥1,410かかります。ルートは、東京駅から新宿に出て、小田急線とお箱根登山線を使って箱根湯本駅へ。

対して、東京駅出発で車で行くという場合は、高速代とガソリン代です。霞が関ICから箱根口ICまでの普通車の高速代は、ETCで¥2,430、現金の場合は¥3,360です。(※最安のルートではETCで¥2,120のルートがありますが、所要時間が倍近くかかりますので今回は¥2,430のルートを選択しました。)ガソリン代は、コンパクトカーの代表格、マーチのK12系が、1L当たり21.0km/Lですので、これをモデルとして考えます。東京から箱根までの道のりが約85kmですから、概ね4Lを必要とするということになります。2020年9月20日現在で、レギュラーガソリンの1L当たりの価格は¥130(東京平均価格)ですので、片道で必要なガソリン代は¥520ということになりますね。 高速料金との合計は、ETCの場合で¥2,950。ぱっと見では電車の方が安いですが、人数別で比べてみるとどうでしょうか?

人数構成電車の場合の片道合計運賃車の場合の片道合計運賃
シンママと未就学児1人~2人¥1,410¥2,950
シンママと未就学児3人¥2,110 ¥2,950
シンママと小学生1人¥2,110 ¥2,950
シンママと小学生2人¥2,810 ¥2,950
シンママと小学生1人と中学生1人¥3,520 ¥2,950
シンママと中学生以上2人¥4,230 ¥2,950

未就学児を1人と2人、3人と記載しました。未就学児が3人となると、電車もバスも1人分の子供料金がかかることが多いので注意が必要です。

こうしてみると、東京から箱根に行く場合には、シンママと小学生2人までは電車で行った方が割安ということになりそうです。箱根でバスなどに乗るという場合はまた状況が変わりますよね。今回はあくまでも、箱根湯本駅までの片道運賃なので。

キャンプに行く場合

キャンプに行くなら車が便利!

次はキャンプに行く場合。ホテルや旅館に泊まる旅行と違い、キャンプの場合は行き先が駅からとても離れていることが多いですよね。となると、電車で行くのは結構大変なのかも?しかも荷物も多いので、子連れとなると苦労しそうです。

では先ほどと同様に比べてみましょう。東京駅に住んでいる人(ちょっと気に入ってしまっていてすみません)が、都内からのアクセスの良い群馬県沼田市にあるグリーンパーク吹割というキャンプ場に行くということにしましょう。

先ほどと同じように、電車の場合と車の場合で比べてみます。

電車の場合は、東京駅から出発で沼田方面へ。東京駅から上毛高原駅までの運賃は、大人の金額で¥6,020です。ただし、そこで到着ではなく、更に尾瀬戸倉行きのバスに乗って吹割の滝まで行くことになります。バスの運賃は直通に乗れた場合で¥1,700。そしてバスを降りてから、荷物を持って1.2kmほど歩いてキャンプ場に到着。荷物によって、そして子供たちの年齢によってはちょっと大変そうな感じがしますね。大人で合計¥7,720。

続いて車の場合。東京駅から出発の場合、東京ICから沼田ICまで高速を使うのがよさそうです。その間の高速道路料金は、ETCで¥3,840、現金の場合は¥5,960です。

インターを降りてからも約17.3kmの道のりを走ります。道のり合計は片道で約174km。先ほどと同じ条件でガソリン代を計算すると、片道で¥1080程度が必要となります。

では、先ほどと同様に人数別で比較してみましょう。

人数構成電車の場合の片道合計運賃車の場合の片道合計運賃
シンママと未就学児1人~2人¥7,720¥4,920
シンママと未就学児3人¥11,580 ¥4,920
シンママと小学生1人¥11,580 ¥4,920
シンママと小学生2人¥15,440 ¥4,920
シンママと小学生1人と中学生1人¥19,300 ¥4,920
シンママと中学生以上2人¥23,160 ¥4,920

東京から沼田方面のキャンプの場合はダントツで車のほうが安くつきますね。荷物を抱えて、しかも子供を引き連れて歩くことを考えても、圧倒的に車の方がよさそうです。

日帰りレジャーに出かける場合

では次に、日帰りレジャーに出かける場合。旅行と差別化するため、日帰りレジャーは遊園地や動物園のように、駐車場代がかかるレジャー施設に限定して考えます。

東京駅に住んでいる人(ハマっててすみません!)が、東京ドイツ村に遊びに行くとしましょう。東京ドイツ村は千葉県にあります。

まずは電車の場合。東京駅からだと、まずは総武線で千葉駅まで。運賃は大人で¥650です。千葉からはバスで平岡小前停留所までで¥810。片道で合計¥1,460。

対して車の場合は、アクアラインを使うルートで、京橋ICから袖ケ浦ICまで行きます。ETCだと¥1,640、現金だと¥4,620です。全然違っていてびっくりです。更に、車なので駐車料金がかかります。東京ドイツ村の普通車の駐車料金は¥1,000。ガソリン代は、片道の道のりが約53.9kmですので、これまでと同じ条件で考えると¥333が必要になります。

東京ドイツ村は大人で¥800、子供で¥400の入園料がかかりますが、これは移動に関する費用とは別と考えて、今回は記載しません。

ではまた表で比較してみます。

人数構成電車の場合の片道合計運賃車の場合の片道合計運賃(駐車料金込)
シンママと未就学児1人~2人¥1,460¥2,973
シンママと未就学児3人¥2,180 ¥2,973
シンママと小学生1人¥2,180 ¥2,973
シンママと小学生2人¥2,900 ¥2,973
シンママと小学生1人と中学生1人¥3,640 ¥2,973
シンママと中学生以上2人¥4,380 ¥2,973

こうしてみると、小学生を2人以上連れていくならば車の方がお得になりますね。逆に、未就学児だけ連れていくならば、電車とバスの方が安上り。駐車場代ってたとえ¥1,000でも、じわじわと効いてきますね。

有事の際の可能性で見比べる、車がある、車がないことの比較

続いて、日常やレジャーと違う、有事の際の車の有無を比較してみましょう。

災害が発生した場合

地震や台風などの災害が発生したとき、早いうちに避難するために車はとても便利です。安全なところまで、早めに決断できれば安全に避難を完了することができますよね。ただし、すでに起きてしまった災害や、車自体が災害に巻き込まれてしまって使用不可能になってしまうと、車自体が危険なものになってしまう可能性もあります。

車を持っている人は、危険が迫っているとき、自分や家族の心配と合わせて、車をどうするかも一緒に考えないといけない分、心配事が多くて大変という考え方もあるかもしれません。その部分がうまくできれば、住居から避難した場合などにテント泊や避難所での寝泊まりに加えて、車中泊という選択肢も増えるので、プライバシーの確保という面で助かることがあるかもしれません。

子供が急病!病院へ行きたい場合

災害が発生していなくても緊急の時はやってくることがあります。子供の体調不良なんて特に焦りますよね。急に高熱を出した、急に吐いたなど、急いで病院に連れて行ってやりたいとき、車があったら助かると思いますか?

私は個人的には、これは車があると逆に危険だと思っています。子供の体調が悪いとき、自分自身もすごく焦ったり、心配したり、平常心ではいられないことが多いのではないでしょうか?車の運転は、精神的に落ち着いていられないときには周りが見えなくなりがち。急いで病院に行こうとするばかりに、事故を起こしてしまったりしたら大変!

自分が平常心でいられない場合には、車は選ぶべきではない。タクシーや公共の交通機関、お友達を頼りましょう。時と場合によっては迷わず救急車です。

車を買わなくても車で出かける方法はある!

いくつかのパターンで、電車と車とを比較してみました。結局は車を持つ持たないは、その人の価値観や住まいの条件によって判断が分かれるわけなので、「車が欲しいな」と思った場合でもその気持ちのままにすぐ購入とはいかないこともありますよね。

ただ、 レンタカーやカーシェアを便利に使えば 車を購入しなくても車でお出かけすることはできるんです。その方法も比べてみましょう。

車の所有とレンタカー、費用や利便性を比較してみよう

レンタカーやカーシェアを比べてみよう

車で出かけたいけど車を持っていないという場合に便利なサービス、レンタカー。先述のキャンプのように、車で行った方が何かと便利という場合にはレンタカーするのも一つの手です。レンタカーは時間貸しですし、基本的には借りた支店で返却するものですから、日々の買い物や子供の送り迎えと言った、ちょっとした移動には向きません。レジャーに使用する場合で考えてみましょう。

例えば、月に一度車で丸一日出かけるとします。車を所有している場合には、車本体を購入した際に費用が掛かっています。燃費の計算で使用したマーチの価格を参考にして考えてみます。マーチの一番安価なクラス、Sクラスで見てみましょう。Sクラス車を購入するには、税込みで¥1,338,700かかります。10年乗るとして、年間で¥133,870かかっていると考えます。

対して、レンタカー。マーチと同じコンパクトカーをニッポンレンタカーで借りる場合、24時間での費用は¥7,150です。月一でお出かけするわけなので、年間で12回借りると¥85,800。

車を所有している場合が13万円、レンタカーが8万円ですから、レンタカーの方が安く済みますね。とはいえ、車を所有しているのに月に1度しか乗らないということも考えにくいのですが。

車を所有するからには、保険料やメンテナンスなどの維持費がかかりますから、めったに乗らないけれど、たまには車で遊びに行きたいという方には、車を買うよりもレンタカーの方が便利なようです。

車の所有とカーシェア、費用や利便性を比較してみよう

次に最近よく見かけるようになったカーシェアリングと車の所有を比較してみます。駐車場でおなじみのタイムズカーシェアのサービスを見てみます。

カーシェアリングは、今いる場所から近い、シェア用の車を予約して使用することができる便利なサービス。予約完了から3分で使用できるというのが便利なポイント。レンタカーと同じように、時間で区切られた使用料金がありますが、使用料金の他に、距離料金という別料金が発生します(6時間以上使用の場合です)。距離料金は16円/km。先述のキャンプの例のように174kmを移動する場合なら、¥2,784が別途かかるわけです。

車体の使用料金は、レンタカーと同じ24時間で見て¥8,690。※一番下のクラスの場合。レンタカーをフルで一日借りるよりも少し高くつきますね。1日の中の6時間未満で借りる場合は¥4,290と割と安価で、レンタカーの¥5,500(ニッポンレンタカーで6時間プランで借りる場合)と比べてもお得に借りることができるようです。ただし、2時間未満の使用になると、ミニマムチャージという課金が¥1,760発生します。ちょっとややこしい・・・。

ともあれ、丸一日乗るならレンタカーの方がお得で、2時間以上6時間未満くらいのお出かけならカーシェアが便利ということのようです。

また、カーシェアには月額の基本料金というものがあります。月額で¥800。

前置きが長くなりましたが、カーシェアと車の所有とを比較してみます。先ほどと同様に、マーチSクラスを所有し、10年間使用する場合と比較しますので、車所有は年間¥133,870かかっていることとします。対してカーシェア。レンタカーの時と同様の条件ではレンタカーよりも割高でしたが、仮に月に1回24時間プランで使用の場合は¥104,280。これに距離料金が加算されることになりますので、月に一度遠出するとなると車を所有するのとあまり変わらないことになりますね。

ただ、たまに荷物を運んだり、ちょっと大きな物を買いに行ったりと、ちょっとしたことに使いたいという場合は便利に使うことができそう。「今車を買っても長くは乗れなさそう」という人にもおすすめですよね。

シングルマザーにとって車を持っていることと持っていないこと、よりハッピーなのはどちら?

ここまでいくつかの比較をしてきましたが、最終的には車を持つか持たないかは、個人の好みです。それを言ったら振り出しに戻っちゃいますが(^^:)

私の場合には、車で出かけるのが好きだし、比較的山や川のレジャーが好きなので、車での移動が便利。車という空間で、好きな音楽をかけたり、ラジオを聞いたりと、ゆったりとした時間を過ごすことがストレス発散でもあるので、車を持たない生活は考えられません。でももしも、もう少し都会に住んでいて、駐車場代などの理由で車を持つことを諦めることになったら、レンタカーやカーシェアで車ライフを満喫したいと今回調べて思いました。

シングルマザーって、普段の生活もドタバタですが、お休みの日もこれまた大変ですよね。子供たちを遊びに連れて行ってあげたいけれど車がない。電車は大変だし・・・。そんなときはレンタカーやカーシェアを便利に使って楽しめば、いいとこどりで楽しめて一番ハッピー!そう思います。

どなたかの参考になると嬉しいです。

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