乳がん手術の日にちが決まりました

乳がんと診断を受け、手術に向けてホルモン剤治療中の私。いよいよ手術の日程を決めてきましたのでいつも通りレポートしておこうと思います。

最初にこれまでの経緯を軽くまとめます。以前にも私の乳がんに関するレポートを読んでくれたことのある人には繰り返しですので、飛ばしていただいて大丈夫です。

私はゼロ期の乳がん患者です

私は、2020年4月にゼロ期の乳がんの診断を受けました。ゼロ期(0期)とは、ごく初期の乳がんで、いわゆる抗がん剤治療などをしなくても、手術で主要を取り除いてしまえば完治できる、早期発見の状態です。

診断を受けたのは2020年4月

初めて私が胸に違和感を覚えたのが2月。病院を受診してエコー検査を受けるも結果が分からず、組織検査も「擬陽性」。大きな病院でマンモグラフィーを受けるもはっきりせず、最終的にMRI検査で直径3ミリ程度の小さな癌と、付近の乳管の肥大が確認されました。

コロナ禍ですぐに手術ができない

一連の検査を受けているころ、日本全体が新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言で外出自粛などを余儀なくされていました。

手術をすれば完治する小さな癌ですが、術後の免疫力低下時期にコロナウィルスが流行していることがネックと考え、半年程度はホルモン剤治療をすることに決めました。

手術できるようになるまで、ホルモン剤で女性ホルモンを止める治療をしてしのぐ

ホルモン剤治療は、飲み薬と注射するタイプのお薬を併用して、乳がんにとって栄養となっている女性ホルモンを止める治療です。副作用がありますが、日常生活を続けることができます。

ホルモン治療で女性ホルモンを止めてしまうことで、癌が小さくなることを期待した治療です。手術するころに癌が小さくなっていれば、切除する範囲を小さくすることができるかもしれないという利点があるので、必ずしもコロナのためだけで手術を先延ばししたわけではないんですよね。

手術をすることに決めた理由

手術をすることに決めた
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ホルモン剤治療を予定の期間行っても、まだ新型コロナ終息の目途は立っていない現在、それでも手術に踏み切ることになりました。

コロナ終息の目途が立たない状況

正直なところ、お医者様でもコロナ終息の予測は難しい。私の場合、ホルモン剤治療を続けて手術をどんどん先延ばしにし続けることも選択肢にはできるとのことでした。

ただし、先延ばしにしても、いつ手術できるようになるのかは結局不透明なんです。だったら、予定通り進んで、術後の体調管理を万全にしようと考えました。

ホルモン剤の副作用も少なからずある

私がそのように考えたのには理由があります。それは、ホルモン剤の副作用。体のほてりや突然やってくる爆発的な眠気、発汗など、少なからず副作用があります。日常生活を問題なく送れる範囲だけれど、体感としてはちょっときついと感じることもある。そして何より、金銭的にずっとはちょっときついんです。

いつまで続くのか分からない状態で、それでも手術を延期してひたすらホルモン剤を投与し続けるのは、ちょっと得策ではないように感じました。

乳がんの手術は1月6日

手術の日程を相談して決めました

そんなわけで、担当医師と相談して決めた手術日程は、1月6日。年明けの手術可能日初日だそう。

入院期間は4~5日

私の癌の状態では、通常時は入院は3~4日でいいそうなんです。

でも、今はコロナの影響下。PCR検査を受けたりと通常よりも入院日数が必要とのことで、短くて4日、術後の経過によっては5日の入院が必要になるそうです。

乳がん手術で乳房を失うかもしれない

手術の日程を決めたところで、いよいよ向き合わなくてはならなくなった、乳房の切除。現実問題としてひたひたと近づいてきています。

たとえ乳房を失ったとしても、癌を完治させると決めている

ホルモン剤で治療をしてきたこの半年、ずっと乳房を失うということを考えていました。やっぱり女性として、シンボルである乳房を失うということはとってもショックな事。いつも頭の片隅にありました。

でも、私はもう決めています。もしもホルモン剤がうまくいっていなくて癌が小さくならなかったとしても、それによって乳房の大部分を失うことになっても、私は癌を完治させてまだまだ健康に生きるのだということを。ステージゼロだから、切除さえしてしまえば完治できる。子供もいるし、安全に生き延びる一択です。

実はこっそり持っている、命を縮めたとしても乳房を失いたくないという気持ち

でもね、実はこっそり思っています。もし、乳房を切除しなくてはならなくなって、乳首ごと左胸を全部失うとしたら、切除しても長生きするんじゃなくて、女性のシンボルである乳房を温存して、癌も温存して、たとえ命を縮めたとしても女性としてありたいと。

おかしいよね。乳房がなくても何がなくても女性であることには変わりがないのに、どうしても乳房を失いたくないという気持ちが実はあるんです。

親だから当たり前に生きようと思っているのだけど、死に方の選択という考え方もあるのではないか、生きるということ、人生の延長線上に死に方の選択があるということを、乳がんになって初めて意識をしました。

自分の中にこんな感情があるなんて。癌にならなかったらまだ気づかなかっただろうと思う。

その気持ちを私はやっぱり隠したまま、完治を目指して手術を受けるし、乳房を諦めろと言われたら即座に諦めるんですけどね。

実際の切除の範囲は、MRIを撮って決める

とはいえ、まだ絶対に切除すると決まったわけじゃない。実際は手術前にもう一度MRIを受けて、結果を見ながら医師と切除範囲を確認します。

だからそれまではドキドキハラハラ。でも、この半年でずっと考えてきたことだから、落ち着いてその時を迎えられるだろうなって思ってます。その意味でも、ホルモン剤治療をしている期間があって良かった。

ちゃんと治そう。今の気持ち

ちゃんと治そう

いよいよ迫ってきた手術に、少し心がざわつく感じがあった今回。でも、することは変わらないし、目指すものは健康に長生きだから、そこさえぶれなければ大丈夫だと思っています。

できるなら乳房を残したい。それは私の正直な気持ちだから、何にも悪いことではありませんよね。むしろ、普段割とがさつで自分が女性であるということを意識しない分、乳房を失いたくない、女性でありたいと強く感じた自分にちょっとだけ驚いたし、自分を愛おしいと感じました。普段、忙しくしているからかこんな気持ちになるのは久しぶり。

もしも乳房を丸ごと失うことになったとしても、こうして考えて選んだという事実は未来の私を助けると思う。

よし、もう一息、頑張ります。

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