ブログをやっているとたまに、びっくりするようなウェブページに出会うことがあります。それは例えば、シングルマザーへの誹謗中傷にあふれたページ。知恵袋なんかでも見かけますね。「母子家庭は手当をもらいすぎ」「自己責任で離婚したんだから、税金をもらおうと思うな」「手当もらってるくせに遊ぶな」などなど・・・。意外とあるものなんですよね。
リアルでも何度かはそういった趣旨のことを言われたことがあります。「離婚だなんて、旦那さんだって反省してるしかわいそう」、「母子家庭なんですか?じゃあ手当がもらえていいですね」、「母子家庭で、お子さん大丈夫ですか?」結構キッツいこと言ってくる人っているものなんですよ。旦那さんが反省しているかどうかを、旦那を知らないあなたになぜ分かるのですか?とよほど聞きたかったですが、残念なことに私はそういった人たちと交わすべき言葉を知りませんでしたので、黙って無視しました。
意外とシングルマザーに対して厳しい目を向ける人がいるんだな、というのはリアルでも、ネットでも実感しています。
目次
シングルマザーである私はおかしいか?
なぜシングルマザーであるということだけで、おかしい人として認定されてしまうのでしょう?困ったものです。
では実際はどうか?私はおかしいシングルマザーなのでしょうか?
まあまあおかしいかもしれない(^^;)
確かに、おかしいと言われても否定はできないかも。
どのようにおかしいか?というと、そうですね・・・。アクが強いというのが一番しっくりくるかな。面の皮が厚いともいうかもしれません。嫌なことを言われても負けませんし。言い返すこともあるし、気づかないフリをして無視したり、黙ってその人を見つめてやることもあります。
黙って真顔で見つめられると、意外と人はビビるものです。こちらを嫌な気持ちにさせてやろうとする相手には絶対に負けないぞ!という気合のスイッチが瞬時に入るように体がプログラムされているかのようです。
元々アクが強かったわけではない
そんなアクが強めのシンママである私も、もともとこんな感じだったわけではありません。たぶん。
というか、今だって本当は、ひどいことを言われたら落ち込むし、夜中に一人で泣くし、しかも結構引きずります。何日も気分が上昇しないこともザラにあります。
シンママとして頑張るうちに強くなった?それもあると思います。でも、私の場合は夫婦生活を続けながらモラハラを受け、殴られそうになりながら、離婚に至れそうな証拠を集めたり、弁護士と打ち合わせしたり。そんな月日を重ねるうちにいつの間にか肝が据わってしまったのかもしれない。ある意味元旦那が今の私を育てたんですね。ありがたくないです。
おかしくないとやってられない
そんな面の皮の分厚い私ですが、別に「面の皮が厚い状態をキープしよう」とか思ってるわけじゃないです。そうじゃないと落ち込んだ時に立ち直れないだけ。そうじゃないとたった一人でグッと力を入れて立っていられないときがあるだけです。
正直、誰かに頼りたいと思うこともあります。でも、それって健全な考え方じゃないですよね。自分が辛いときにただ寄っかかりたいだけの相手なんて、相手に失礼だし良くないですよね。だったらそんな相手を探すより、ちょっとおかしい人でいる方が気が楽です。
シンママをおかしいと思う人とはボタンの掛け違いがあるように感じる
シンママって、離婚したり結婚しなかったり、旦那さんと死に別れたりで、ちょっと強くいないといけなくなっただけの普通の人です。誰だって、踏ん張らないといけない瞬間、ありませんか?シンママはちょっとその期間が長いだけ。別に根底から鋼の精神を持っているわけでもないし、言葉の暴力で殴られてもノーダメージとかじゃない。
みんな、ここぞってときは平気なふりするでしょ?それと同じ。思い返してみると、シングルマザーになってから、「ここぞってとき」が続いているような気がする。平気なふりばっかりすることが当たり前になってしまって、自分が実は疲れているとか落ち込んでいるとかに気づきづらくなっているだけの普通の女性です。
世間のイメージはなんだかちょっと誇張されていて、ボタンの掛け違いがあるような気がします。ちゃんと話せば別にすぐに打ち解けられるのに、シンママへの偏見というか、思い込みがあるからそうできない。シンママとしても思い込みを持っている人とわざわざ打ち解けたいと思わないから絡みにいかない。・・・平行線。
シンママはおかしくない。強くない。強いっぽく見えるだけ。
誰だって、今のその人を作っているものはそれまでの経験だ。私はそう思っています。だから、嫌な経験を沢山したら、自分を守るために偏屈にもなるし、ガードが堅い人になると思うんです。もしかしたら、もっといろんな人を頼っていたら、今の自分にはならなかったのかな?そうも思います。
でもね、正直、シンママだという条件がなかったとしても、人が何人かいれば摩擦はあると思いませんか?性格が合わない人って必ずいるし、学校とかだとそれがいじめにつながったりすることもある。シングルマザーって、社会の枠組みから片足分くらい飛び出しちゃった感じのするところが、集団から浮いちゃうんじゃないかな。別に話して理解しあえば普通の人なのにね。
だから、シングルマザーが強いとかおかしいとかとかいうイメージは、理解しあおうとしない周囲と、理解してもらおうと思わないシングルマザーの双方、要するに周囲の環境が作るものなんだろうと思うんです。
先ほどもお話した通り、シングルマザーは強靭な精神を持っているのではなく、「それっぽく見えている」だけの普通の人です。周囲から持たれるイメージを否定しに行っている時間がないだけで、おかしいと思われて喜んでもいないし、強いと言われて納得しているわけでもありません。
分かってもらえない人には分かってもらえないけど、それでいい
ごく親しい友人には、自分をある程度理解してもらえているなと感じますし、弱音だって吐く。みんなそうでしょ?それで安心を得られているし、これ以上を望みません。私は。
だから、私のことを強い・おかしい・アクが強いと評する人にはこれからもできるだけ近寄らないし、信頼しない。結果、そういった人たちとはこれからも相いれないんだろうし、表面上の付き合いだけが続くのでしょう。それでいいんです。
誰にでも分かってほしいと思うなら、結婚時代に夫に理解してもらえるように頑張ったでしょう。これでも結構頑張ったつもりではありますが。それが徹底的にうまくいかず、マザコンで金にだらしない夫のことも理解が及ばなかったから私はシングルマザーになったのであって、一通り頑張りきって、それでもうまくいかなかったことを経験しているからこそ、「分かってもらえない人に分かってもらおうと無理するしんどさ」を知っている。あれを繰り返すよりは、自分にとっての「どうでもいい人」にはどう思われてもいいかと割り切ったほうが、圧倒的に心穏やかにいられるんですよね。
だから私はこれからも、分かってもらえそうにない人に無理して分かってもらえなくていいです。
まとめ
ちょっとまとまりなくダラダラ言いすぎちゃいました^^:
今回言いたかったことは、私達シングルマザーはおかしいと見えることもあるけれど、そしてそろえを否定しようと思わないけれど、いつでもおかしいわけじゃない。ということです。
同じような思いを持つシングルマザーさんと、共感しあえたらいいなあ・・・なんてね。